「ご出身は?」「お国は?」。初対面同士を一気に打ち解けさせる一言ですね。出身地(県)を知ることで、相手の性格や個性を探そうとしています。県民性は単なる統計で根拠のあるものではありません。しかし、その地に残る固有の風土・文化などが影響して、生まれ育った地域の独特の気質や共通した行動パターンを持っていることは否定できないのではないでしょうか。

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県民性で探す田舎暮らしシリーズ。
今回は、今も武家文化が息づく石川県をご紹介。「石川県人」の体内に組込まれたDNAを探ります。県民性からみた、あなたにピッタリの田舎暮らしを見つけてみよう。

百万石の風雅な文化を継承する石川の県民性

石川県は海の幸、山の幸に恵まれた豊かな県。勤勉な北陸型の気質ながら、経済的な豊かさはのんびりしたお坊ちゃん気質を生んだといわれています。一方、保守的で何事も控えめ・忍耐強い気質という見方もあるようです。

土壇場でやたらグズグズするのを「加賀乞食」と揶揄されもします。進取の精神、闘争心には欠けてはいますが、逆にいうと、穏やかで調和と伝統を大切にするプラス面と見ることができます。つまり、自己主張を振り回し人に押しつけるよりも、自分の生活を楽しみ趣味を大切にする方を選ぶということ。

金沢を居城とした加賀藩主前田氏は、全国大名中筆頭の石高を誇る巨大藩で、その藩領も加賀、能登、越中の三国にわたっていました。徳川幕府は莫大な経済力を誇る前田藩を警戒しましたが、前田家は「加賀の狸寝入り」という戦略で生き延びました。「攻撃的な武芸を磨くなんてめっそうもない、私らは花鳥風月を愛でます」という、幕府を意識した政治的ポーズの徹底ですね。

それが、現代に継承される金沢の情緒たっぷりの町並みや、漆器、焼き物、染色などの各種工芸や、能楽の加賀宝生など数々の伝統的文化が、今日まで「百万石」の意識やイメージを支えてきたわけです。

石川県は加賀(金沢市・小松市)と能登(七尾市・玖珠市)の二つの地方から成り、県民性も若干異なっています。能登地方は、金沢を中心とする南部に比べて開発が遅れている分保守的で消極的ですが、人柄は誠実で信義に厚いといわれています。

江戸時代からの風雅な習慣が継承されている、石川県での田舎暮らし。
石川の県民性は、あなたの田舎暮らしの候補地にピッタリですか?

◆石川県のプロフィール

北陸自動車道、北日本放送、北國銀行など、石川県には「北」と冠した企業名が多いため、他県人は寒い雪国を連想するようです。しかし、そのイメージほどに海岸部は寒くないし、積雪量も多くありません。

対馬暖流などの影響で最も寒い2月の平均気温は輪島で2.5度、金沢で2.9度と比較的高く、凍りつく日はあまりありません。(冬期のどんよりした鉛色の空や、山地の豪雪などの北国のイメージはありますが、この風土が県民気質を醸成してきたんですね)

県内の金沢は、工芸、芸能などの伝統的文化や学術、教育などの面を通して、日本海側の文化的拠点でありコンベンション・シティを目指しています。例えば豊かな特産素材を背景とした食文化はイベント「フードピア金沢」などを成功させ、また加賀温泉郷や能登半島、和倉温泉などは日本海側観光リゾートの拠点となっています。

さらに江戸時代から盛んだった繊維工業をベースにした高度な工業技術など、環日本海地域の交流拠点となる要素が県内に、数多く存在しています。そして、忘れてはいけないのが石川独自の伝統産業。加賀友禅、輪島塗、九谷焼、山中塗、金箔など、キラ星のように風雅さを競っています。

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