不動産売買の法律・制度/不動産売買の法制度

住宅選びの前準備~住宅購入の流れ・手順 3

住宅を購入すると決めたら、すぐにでも物件を見たくなるでしょう。しかし、やみくもに物件を見て回るのは時間と労力の無駄になりかねません。実際に物件探しを始める前にやっておきたいこと、考えておきたいポイントなどをまとめました。(2017年改訂版、初出:2004年12月)

執筆者:平野 雅之


住宅購入の意思が固まり、資金計画の確認ができたら、いよいよ物件探しを始めます~と言いたいところですが、やみくもに物件を見て回るのは効率が悪いばかりでなく、時間と労力の無駄にもなります。

また、「物件を見て回るのが趣味」「休日のモデルルーム見学がレジャー代わり」と考える人がいるかもしれませんが、無計画な物件見学は相手方(関係者)に余計な迷惑をかけるうえ、逆に複数の不動産業者からの営業攻勢で悲鳴をあげることにもなりかねません。

そこで、実際に物件探しを始める前にやっておきたいことや、考えておきたいポイントなどをまとめました。準備万端整えて、効率的な物件探し、住宅選びを心がけてください。


条件の絞り込みをすることが大切

くつろぎのスペース

自分が住宅に求める条件は何なのか十分に考えておきたい

住宅に求めるものやその条件は、人によって大きく異なります。自分が何のために住宅を購入するのか、住宅に何を求めているのか、そのために必要な条件は何かなど、自分(家族)の希望する事柄をまとめてみましょう。

新築物件を探す場合には、自分からその都度モデルルームへ行ったり、販売会社に問い合わせたりすることになるのですが、中古物件を探す場合には、媒介業者に依頼して、希望条件に合う物件を紹介してもらう(代わりに探してもらう)ことも多くなります。

ところが、媒介業者へ依頼をする時点で自分自身の希望条件が整理できていなかったり、あるいは頭の中では整理できていてもそれをうまく担当者に伝えられなかったりする人も意外と多いものです。

希望条件をピックアップし、紙に書き出すなどして整理することで、自分の意思も明確になってくるでしょう。


物件に何を求めるのか

ひとくちに住宅と言ってもいろいろあり、マンションを購入するのか、一戸建て住宅を購入するのか、あるいは土地を購入して自分で建てたいのか、また、マンションや一戸建て住宅なら新築か中古かといった問題もあります。

高額な買い物をするのに「住めれば何でもいいや」ということはないでしょう。

決してどれかに固定する必要はなく、状況に応じて柔軟に考えればよいのですが、自分の希望に優先順位をつけて明確にしておきたいものです。

また、一戸建て住宅でもマンションでも、間取り(部屋数)は最低どれだけ必要なのか、延床面積(マンションであれば専有面積)はどれだけ確保したいのか、和室は必要か、どうしてもこだわりたい設備(後付けできないもの)があるのか、その他にも物件自体に求める条件はいくつも挙げられるでしょう。

さらに、一戸建て住宅であれば駐車場付きであることが必須条件なのか、庭がどの程度欲しいのか、マンションであればペットを飼えることが条件なのかなどといったことも検討しておきたいものです。

希望する立地条件は、人によって千差万別です。親族の住まいや子供の学区などの関係からごく限られた狭いエリアで物件を探す人もいれば、かなり広範囲で物件を探す人もいます。

沿線や駅で絞り込んでいく場合には、やはりその優先順位を考えておきたいものですが、それがあまり馴染みのない沿線や駅のときには思わぬ盲点が潜んでいることもあるでしょう。

自分の思い込みやイメージだけで沿線や駅をピックアップするのではなく、沿線の雰囲気、駅周辺の様子、商店街の様子、通勤時間帯の電車運行の具合など、大雑把にでも事前に調べておきたいところです。

駅からの距離はもちろん重要ですが、駅から何分以内が許容範囲なのかも個人差があるでしょうし、本数が多ければバス便でもよいのかどうかといったことも見解が分かれるでしょう。

自動車による移動を前提に郊外の住宅を検討するのであれば、駅からの距離はほとんど関係ないかもしれません。

また、希望する範囲に大きな幹線道路などがある場合、駅からの道のりでその道路を渡らずに済むエリアで物件を探すのか、その道路を渡ってもよいのかなど、エリアの特性に応じた条件も出てくるでしょう。

持病などの関係から一定の病院が近いエリアであることが条件となる場合も考えられます。その他にも人によっていろいろな条件があり、当然ながら街の雰囲気なども重要です。

まずは思いついたことをどんどんと書き留めておき、実際に物件を探すときにその内容を煮詰めたり、あるいは条件から外したりすればよいのです。

しかし、いくつもの条件を列挙しても、それらをすべて満たす物件はなかなか存在しません。実際の住宅選びにあたっては妥協しなければならない条件もいくつか出てきます。その中で「絶対に妥協できない条件」とそうでない条件を明確に色分けしておくことも大切です。


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