売買契約での「住宅ローン利用の特約」をめぐっては、トラブルを生じるケースが少なからずあるようです。
(神奈川県川崎市 NOさん 30代 女性)
借りられさえすれば、どんな住宅ローンでも良いわけではないのだが……
そのためA銀行のA住宅ローンでは否認されたものの、金利が高めのB銀行のB住宅ローンならOKというケースも出てくるわけです。
このとき「A銀行がダメだったから」という理由で売買契約を白紙解除しようとしても、売主がすんなりと納得してくれるとは限りません。
売主にも都合がありますから「A銀行がダメでもB銀行で借りればいいじゃないか」と考える売主も多いことでしょう。
白紙解除になれば媒介業者も手数料をまったく得られないため、何とか売買契約を続行させようとして、AがダメならB、BがダメならC、などと次々に申し込みをさせようとするケースが出てきます。
当然ながら次第に条件は悪くなっていきますから、いわれるままに申し込みを続けていたら泥沼へ嵌まり込むことにもなりかねません。
それでは、このような事態を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか?
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