一戸建て購入/新築一戸建て購入

建売住宅や宅地分譲の区画割りの基本を知る(2ページ目)

都市部の建売住宅や小規模な宅地分譲では、もともとの敷地を細かく分割して販売することが少なくありません。いったいどのような基準で区画割りがされるのか、基本的な方法を知っておきましょう。(2018年改訂版、初出:2008年12月)

執筆者:平野 雅之


3区画に分割する例

道路に面して横長の敷地であれば縦割りで3分割する場合もありますが、もともとの敷地がそうでなければ、「敷延」の区画をひとつ作り、残りを2分割するのが基本的なやり方です。
このとき、路地状部分を片方に寄せる上図G区画のケースと、中央に持ってくるJ区画のケースがあります。周辺の他の建物(もともとの敷地の隣地など)との兼ね合いもありますが、路地状部分を間に挟んだH・I区画では建物の間隔を保ちやすいなどのメリットもあります。

なお、下図のように「敷延」の区画を2つ作る「門」状の3分割もありますが、一般的には販売しづらくなるため、特別な事情がなければこのような分割はされないでしょう。

4区画に分割する例

4区画に分割するときには、「敷延」の区画をふたつ作るのがオーソドックスなやり方で、上図のように路地状部分を中央に寄せる場合と、下図のように路地状部分を両サイドに分ける場合があります。
M・N区画のように路地状部分が接続していれば、両方を合わせて一体で整備し、カースペースとして使いやすくできるメリットも考えられます。

見た目にはまるで道路のように一体で舗装されていることもありますが、両区画の住民同士の仲が悪くなると困った事態になる可能性もあるでしょう。

また、日照への配慮などから下図のように4分割されることもあります。
さらに4分割の変形として下図のような例もあります。


page1 ≪2区画に分割する例
page2 ≪3~4区画に分割する例≫
page3 ≪5区画以上に分割する例
page4 ≪敷地細分化の規制など

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