インテリア照明/インテリア照明関連情報

ダイニング照明の選び方……スポットライトやダウンライト、どう使う

ダイニングの照明がペンダントライトでは不適切なとき、どうしたらいいのか悩んでしまいますよね。でも大丈夫! ペンダントライトの他にも、シーリングライト・ダウンライト・スポットライト・フロアスタンドなど、ダイニングの照明方法はたくさんあります。

執筆者:鈴木 理恵子

ダイニング照明はペンダントライト以外にも選択肢がたくさん

ダイニング照明の選び方

我が家にぴったりのダイニング照明を選びましょう

ダイニングの照明といえばペンダントが人気。ガイド記事「ダイニング照明、ペンダントライトで後悔しない選び方」では、ダイニングをペンダントで照明する場合のチェックポイントをお伝えしました。

でも、ペンダントライトが、住まいに合わない場合もありますね。ペンダントライト以外にも、ダイニングの照明方法はいろいろあります。ご自宅のダイニングに一番ふさわしい方法を選んでいきましょう。
   

シーリングライト:レイアウト変更があってもOK!

たとえば、天井に直付けとなる「シーリング」による方法があります。シーリングは、ペンダントのようにダイニングテーブル面に光が集中しませんが、空間全体を明るくするのが得意な照明です。

また、LED電球のシーリングの多くは、リモコンで昼白色~電球色に光色を変えることができます。シーンに応じて変えてみるのも○。
リビング側と揃えて、ダイニング上にも同じ形のシーリングライトをつけた例(画像:コイズミ照明undefinedAH42987L)

リビング側と揃えて、ダイニング上にも同じ形のシーリングライトをつけた例(画像:コイズミ照明 AH42987L)

シーリングはペンダントのように下がってきませんので空間がすっきりと見えますし、ダイニングで作業をする場合にも照明器具が邪魔になることはありません。さらに、照明器具とダイニングテーブルとの位置関係も希薄ですから、テーブルレイアウトをときどき変更したい場合には、おすすめの照明方法です。
 

 シーリングライト:シャンデリアタイプはデザイン性も高くインパクト大

よりデザイン性がほしい場合には、多灯のシャンデリアタイプがおすすめ。木の質感が印象に残るシャンデリアは、ナチュラルなインテリアにぴったり(画像:コイズミ照明undefinedAA42640L)

よりデザイン性がほしい場合には、多灯のシャンデリアタイプがおすすめ。木の質感が印象に残るシャンデリアは、ナチュラルなインテリアにぴったり(画像:コイズミ照明 AA42640L)

シーリングもペンダントと同様、デザインや大きさが豊富です。器具自体を目立たせたくないのならば、天井面と同化するような色で高さの低いものを選ぶと良いでしょう。天井面がすっきりと見え、空間も広々と感じさせることができます。

反対に、空間のアクセントとして目立たせたいのならば、高さがあるものを選んでみましょう。上の写真のようなシャンデリアタイプの照明は、デザイン性も高く、存在感が出て空間へのインパクトも大きくなってきます。
 

シーリングライト:雰囲気作りには小技をきかせて

シーリングライトに可動式のスポットライトが組み合わされた、高機能なシーリングライト(画像:Panasonic LGBZ1107)

シーリングライトに可動式のスポットライトが組み合わされた、高機能なシーリングライト(画像:Panasonic LGBZ1107)

なかには、シーリングにスポットライトがついているものや、ペンダントのように下げて使うこともできるものなど、高性能なものもあります。ショールーム等で効果を確認してはいかがでしょう。 

上の写真は、シーリングライトに可動式のスポットライトが組み合わされたものです。スポットライトで光を加えてより艶感を出したり、スポットライトだけでバーのような雰囲気に切り替えたりして、暮らしのシーンを演出してくれます。
 

ダウンライト:器具よりも光を楽しむダイニングを

集光タイプのダウンライトをテーブルに上に並べて(画像:Panasonic LGB71760LB1)

集光タイプのダウンライトをテーブルに上に並べて(画像:Panasonic LGB71760LB1)

次に、「ダウンライト」を使う方法があります。器具デザインよりも光そのものを楽しむテクニックです。ダウンライトは天井に埋め込みとなりますから、空間をすっきりと広々と見せたいときに有効です。

ダウンライトで計画するときのポイントは、光の出方(配光)。全般拡散のタイプはふんわりと優しい感じに、反対に配光が狭いものを選ぶとお洒落なバーのような雰囲気も楽しむことができます。

一灯でテーブル面全体に光が行き渡らない場合、テーブルの大きさに合わせていくつか並べて配置してみましょう。並べ方も、長方形のダイニングテーブルなら、テーブル形状に合わせて一列にしたり、円形なら、中央に集めて配置をしたりして楽しんでも面白いですよ。
 
 
ダウンライトは、天井埋め込みとなるため、配線計画の段階から検討が必要となります。また、器具は目立ちませんが光の位置が決まってきます。ペンダントに比べると気にはなりませんが、テーブルのレイアウトと大きくずれないように合わせて計画するのが成功の秘訣です。
 

スポットライト:光を自由に操って

アイアン風仕上げの金属とダークカラーの木の組み合わせが面白い、ヴィンテージテイストのスポットシャンデリア(画像:コイズミ照明undefinedAA43183L)

アイアン風仕上げの金属とダークカラーの木の組み合わせが面白い、ヴィンテージテイストのスポットシャンデリア(画像:コイズミ照明 AA43183L)

光そのものを楽しむにはスポットライトを使うのも良いでしょう。スポットライトは灯部を動かして必要な方向に光を集めることが簡単です。たとえば、テーブル以外のところも照らすことができます。

スポットライトを使うときには、ダクトレールを用いると更に自由度が高まります。既存の配線を利用して複数灯配置することもできますし、器具の位置も動かすことができます。器具自体も照射方向が可動できるので、多少のレイアウト変更への対応もできますね。
 

フロアスタンド:ダイニングをおしゃれな雰囲気に

アームの長いスタンドをダイニングで使用。イタリアモダンのお洒落なダイニングに。高さがあるので、天井高の高いスペースで使いたい(画像:日本フロス ARCO floor lamp)

アームの長いスタンドをダイニングで使用。イタリアモダンのお洒落なダイニングに。高さがあるので、天井高の高いスペースで使いたい(画像:日本フロス ARCO floor lamp)

天井からの灯りだけでなく、最近はフロアスタンドをダイニングの灯りとして取り入れることもあります。スタンドはコンセントがあれば使用でき、位置の調整が可能なのが大きなメリット。また、スタンドは、デザイン性に優れたものが多いので、ダイニングをおしゃれな雰囲気にコーディネートできます。

ちょうどよく灯りをダイニングに落とすためには、スタンドの位置の調整が必要なので、ダイニングまわりに配置のためのスペースを確保しましょう。上の画像だと、フロアスタンドのベースからランプシェードまでがおおよそ2mなので、6人掛けテーブル1.8mの中心にシェードを下げるには、テーブルから1m以上離すようにします。


いかがでしたか。ダイニングの照明方法にはいくつもの手法があります。ダイニング=ペンダントライトと考える前に、どの方法がご自身の生活にあっているか検討してみてくださいね。

【画像協力】
Panasonic
コイズミ照明
日本フロス

【関連記事】 ダイニング照明の中で一番の人気はペンダント。でも、ホントにペンダントでいいの?という場合もあるのです。ペンダントを選ぶ前にこの記事をチェック!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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