ザ・ハウスのマッチングシステム
ザ・ハウスの関一雄さん |
「建て主と建築家とを引き合わせるマッチングスキームをスタートして約2年ですが、2002年はおかげさまで130~140棟ぐらいの成約をいただきました。システムとしてはじつにシンプルで、建築家に家を建ててもらいたいけどどこに行ったらよいのかわからないという建て主さんに、登録していただいている実績のある建築家をマッチングするというものです。お客様専用のチェックシートというのに書き込みをしていただければ、当社のデータベースの中からその要望や条件に合った建築家が10人ぐらい出てくる。もちろん作品集もありますから、それもじっくり見ていただいて気に入った方とのお見合いをセッティングするわけです。当社の役割はこの両者のお見合いが成功して契約が成立するところまでですね」
気になるのはその費用ですが、建て主側に費用はかかりません。ザ・ハウスは建て主からではなく、紹介した建築家のほうから紹介料をバックしてもらう形をとっているそうです。ちなみにここは最初から設計料何%という一律料金も設けておらず、個々の建築家にまかせています。つまり建て主側はどの人に頼めばいくらかを聞いて選ぶことになるわけですね。
そんなザ・ハウスのシステムを利用して目黒区の八雲に家を建てられた斉藤さんのお宅を見せていただきました。
オーソドックスな切妻屋根の日本家屋のそれは、新築なのにどこか懐かしささえ感じさせます。斉藤さんに話を聞きました。
「環境ホルモンの話を聞いてこわいなと思っていたことと、家内と子どもにアレルギーがあるので建てるなら健康住宅しかないと思っていました。だけどハウスメーカーや施工会社に行って話をしても、たとえば断熱材は何を使いますかと聞くと、ごく普通のよく使っているもんですよとかいって明確に説明してくれない。塗料はどんなものを使うんですかと聞いても、健康にいいもんですよと。何ですかって聞くと、とにかく製品名をおっしゃらない。そこで雑誌でザ・ハウスのことを知って、本気で健康住宅をつくれる建築家を紹介してもらおうと思ったんです」
光設計の栗原守さん |