生後11ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?
生後11ヵ月の赤ちゃん
- 【ひとり立ち】つかまり立ちから両手を離せたり、早いと歩く子も
- 【離乳食】食事リズムが安定したら、栄養バランスも考えて
- 【音楽】踊るように体を動かしたり、楽しそうに声をあげます
- 【絵本】お話しながら楽しく読んであげましょう
- 【言語】言葉の理解が進み、意味のある言葉が出る子も
- 【自我】自己主張が強くなり大変ですが、心の成長の証でも
- 【成長】個人差に一喜一憂せず、赤ちゃんの個性を見守ろう
【ひとり立ち】つかまり立ちから両手を離せたり、早いと歩く子も
12か月までひとり立ちできる赤ちゃんは全体の半分ほど。個人差が大きいので焦らなくて大丈夫です
伝い歩きも上達して、押し車を押して歩くこともできるようになるでしょう。つかまり立ちから両手を離して、少しの間だけ、体をグラグラさせながら自力で立つ子もいます。早い子では、すでにひとり歩きを始めている子もいるでしょう。
12ヶ月までにひとり立ちできる赤ちゃんは、全体の半分くらいだといわれています。あんよまでは個人差が大きいので、他の発達が順調なら遅くても心配ありません。
【離乳食】食事リズムが安定したら、栄養バランスも考えて
朝は決まった時間に起きて朝食、午前中に遊んで昼食を食べてお昼寝、というように、生活のリズムも一定になり、離乳食を3回しっかり食べられる子が増えてきます。消化や吸収機能も発達してくるので、いろいろな食材をメニューに取り入れていきましょう。必要な栄養のほとんどを離乳食からとれるようになるので、バランスも意識して。1回の食事に、ご飯・パン・麺類などの「糖質」、肉・魚・卵の「タンパク質」、野菜などの「ビタミン」が、含まれるように心がけましょう。
食後のフォローアップミルクや牛乳を飲まないことがあっても大丈夫。飲ませることよりも、少しずつ哺乳瓶以外で飲む練習をはじめましょう。ストローはおっぱいや哺乳瓶の吸い方とは違うので、慣れるのに時間がかかる子もいます。ストローが難しければ、先にコップの練習をはじめてもいいでしょう。
【音楽】踊るように体を動かしたり、楽しそうに声をあげます
テレビやオーディオなどから音楽が聞こえると、ノリノリな反応を見せます
ママやパパも一緒に踊ったり歌ったりしてあげると、とてもうれしそうで、ますますノリノリになることでしょう。遊びのときに、赤ちゃん用のCDや、お気に入りの音楽を流しておくのもおすすめです。テレビの幼児番組やコマーシャルも興味深く見るようになりますが、つけっぱなしで子守代わりにするのはやめましょう。
【絵本】お話しながら楽しく読んであげましょう
知っているものの絵を見つけると、指をさしたり、「ああー」「だー」と声を出したりします
【言語】言葉の理解が進み、意味のある言葉が出る子も
お誕生日前後になってくると、「パパ」「ママ」「ワンワン」「ブーブ」といった意味のある言葉が出る子も増えてきます。人やものの名前を少しずつ覚えてきたのです。まだ言葉にならない子でも、たとえば「パパはどこ?」とたずねると、パパがいる方向を向いたり、指をさしたりします。ものの名前がわかってきた証拠です。
「ごはんですよ」と言うと食卓に近づいてきたり、「公園に行くよ」というと玄関まで行ったり、「お茶飲む?」と聞くと手を出したりもするようになります。手を出して「ちょうだい」というと、持っているおもちゃを渡すこともできるように。
意味を理解してのやり取りができたら、たくさんほめてあげましょう。ほめられていることがわかり、うれしそうにします。
【自我】自己主張が強くなり大変ですが、心の成長の証でも
嫌なことは絶対に嫌!と、全身を使って訴えることも
赤ちゃんは、要求がうまく伝えられなくて、ママに分かってもらえないのがつらいのです。ついカッとなってしまうのもわかりますが、これも、心が成長している証。頭ごなしに怒鳴っても、「ペチッ!」と体を叩いても、状況を悪化させるだけ。特に体罰は子どもの心を傷つけることもあります。
「もっと遊んでいたかったんだね」と赤ちゃんの気持ちを認めてあげながら、「でも、もうご飯だからね」と理由を説明したり、「あ、これは何かな」などとさりげなく気分を切り替えてあげるとよいでしょう。
【成長】個人差に一喜一憂せず、赤ちゃんの個性を見守ろう
おすわりができるくらいから、発達の個人差はさらに大きくなります。自分で立ったり、意味のある言葉が出てきたり、離乳食も完了に近づいてくるなど変化の激しい時期なので、ついよその子と比べてしまいがち。体や心の発達を診る1歳児健診が、よその子との比較のきっかけになってしまうこともあるようです。赤ちゃんはみんなそれぞれに個性があって、おしゃべりは早いのにまだつかまり立ちができない子や、ひとり歩きはするけれど音楽には興味を示さない子もいます。遅れ気味の子は、慎重で臆病な性格なのかもしれません。このころの成長の違いは、赤ちゃん一人ひとりの性格からきているとも考えられます。
小さな差で一喜一憂するのではなく、目の前の赤ちゃんの個性を認めて、成長する力を信じて見守りましょう。それでも不安なことは、ひとりで悩まずに、医者にどんどん相談しましょう。
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