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サイトマップの簡単な作り方!SEOに役立つ自動作成例(2ページ目)

検索エンジン向けのサイトマップXMLファイルと、HTMLで書かれた人間向けサイトマップページの両方を、無料の自動作成ツールで簡単に作る方法を解説。両方があれば、SEO対策もできる上に便利で使いやすいWebサイトになります。WordPressを使ってWebサイトを構築しているなら、サイトマップXML自動生成プラグインを使うとさらに楽です。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

サイトマップXMLファイルの中身は、URLリスト

サイトマップXMLファイルはテキスト形式のデータですから、テキストエディタで閲覧したり編集したりできます。中身にはXML形式で記述されたタグが多数あるため一見すると難しく感じられるかも知れませんが、要はURLのリストです。Webサイト内のすべてのページをクロールできるよう、すべてのURLを列挙しているだけです。

サイトマップXMLの仕様としては、URLごとに最終更新日時や更新頻度などの情報を加えられます。しかし、それらは必須ではなくオプション扱いであり、下図のように指定のタグを使ってURLさえ書かれていれば充分です。
 
サイトマップXMLファイルは、XML形式のデータではあるものの、要はURLのリスト

サイトマップXMLファイルは、XML形式のデータではあるものの、要はURLのリスト


ですから、検索エンジン向けのサイトマップデータは必ずしもXML形式である必要はありません。下図のように、テキスト形式(プレーンテキスト)で1行に1つのURLを列挙したリストでも、検索エンジンはサイトマップとして認識してくれます。手動でサイトマップを作りたい場合は、書式を気にする必要がないこの形式の方が楽でしょう。
 
プレーンテキストでURLを列挙するだけでもサイトマップファイルとして機能する

プレーンテキストでURLを列挙するだけでもサイトマップファイルとして機能する


しかし、どちらにしてもWebサイトの規模が大きくなればなるほど、手動で作成するのは面倒になってきます。サイトマップデータを作るには、Webサイトの構造を自動で読み取ってXML形式のデータにしてくれるツールやサービスを利用するのが楽で望ましいでしょう。

 

SEOに役立つサイトマップXMLファイルを自動作成する方法

サイトマップXMLファイルを自動作成してくれるサービスには、例えば「sitemap.xml Editor」や「XML-Sitemaps Generator」など多数あります。たいていは、対象サイトのURLを入力してボタンを押すだけの簡単な操作でサイトマップXMLファイルが出力されます。

sitemap.xml Editorを使ってサイトマップXMLファイルを自動作成する手順
ここでは、URLを入力してボタンを押すだけという簡単操作でありながら、必要に応じてオプションも指定できる便利な「sitemap.xml Editor」サービスを使ってサイトマップXMLファイルを自動作成させる手順をご紹介いたします。日本語サイトなので、オプションの意味も分かりやすくて使いやすいでしょう。
 
ウェブ上で指定URLのサイトマップXMLファイルを自動作成してくれるツール「sitemap.xml Editor」

ウェブ上で指定URLのサイトマップXMLファイルを自動作成してくれるツール「sitemap.xml Editor」


手順と言っても、説明は要らないほど簡単です。
 
  1. sitemap.xml Editorにアクセス
  2. オプションを指定 (URLがあるだけのシンプルなXMLでも充分)
  3. 完成したsitemap.xmlファイルをダウンロードする


1. sitemap.xml Editorにアクセス
まずは、ブラウザで「sitemap.xml Editor」にアクセスします。すると下図のように表示されますから、赤丸+黄色矢印で示した部分にサイトマップXMLの対象にしたいサイトのURLを入力します。次に、赤丸+緑色矢印で示した「サイトマップ作成」ボタンを押します。必要な操作はこれだけで、あとはサイトマップXMLファイルが自動作成されるのを待つだけです。
 
サイトマップXMLファイルを作りたい対象サイトのURLを入力して「サイトマップ作成」ボタンを押すだけ

サイトマップXMLファイルを作りたい対象サイトのURLを入力して「サイトマップ作成」ボタンを押すだけ


2. オプションを指定 (URLがあるだけのシンプルなXMLでも充分)
上図の赤丸と赤丸の間には、生成するサイトマップXMLのオプション設定項目がいくつかあります。サイトマップXMLに含めたくないディレクトリがある場合には、ここで指定しておけば除外できます。また、最終更新日を取得して含めるかどうか、更新頻度情報を記述するかどうかなども指定できます。

これらのオプションはすべて「しない」を選択してOFFにしても良いでしょう。このページの冒頭でも述べたとおり、サイトマップXMLファイルに最低限必要なのはURLのリストだけです。検索エンジンには、ページの存在(=URL)さえ伝われば良いのですから、更新頻度情報なども含める必要性はあまりありません。そもそも更新頻度を「毎日」に設定したからといって、クローラーが必ず全URLを毎日訪れてくれるわけではありません。

また、サイトマップXML内に各URLの更新日時情報を含めると、サイトマップXMLファイル自体の更新作業が面倒になってしまいます。自動作成ツールといっても、あくまでも自分がボタンを押したときにサイトマップXMLファイルを作成できるだけであって、リアルタイムに自動更新できるわけではありませんから。新しいページを追加した場合にのみサイトマップXMLファイルを更新する、という方針なら楽に管理できるでしょう。
 
オプションをすべて外せば、URLだけを列挙するシンプルなサイトマップXMLファイルが出力される

オプションをすべて外せば、URLだけを列挙するシンプルなサイトマップXMLファイルが出力される


3. 完成したsitemap.xmlファイルをダウンロードする
サイトマップXMLファイルが完成すると下図のようにリンクが表示されます。赤丸+黄色矢印で示した部分のリンクをクリックして、sitemap.xmlファイルをダウンロードして下さい。
 
「sitemap.xml」リンクから、作成されたサイトマップXMLファイルをダウンロードできる

「sitemap.xml」リンクから、作成されたサイトマップXMLファイルをダウンロードできる

 

サイトマップXMLファイルの設置場所と、検索エンジンに認識させる方法

完成したサイトマップXMLファイルは、自サイト内にアップロードしましょう。しかし、ただアップロードしただけでは検索エンジンから認識されないため意味がありません。サイトマップXMLファイルをWebサイト内のどこにアップロードすれば良いのかという注意点と、サイトマップXMLファイルを検索エンジンに認識させる方法については、本記事の5ページ目「サイトマップの設置場所に関する注意点など」で解説いたします。

 

備考:サイトマップXMLを複数に分割した場合のインデックスファイル

サイトマップXMLファイルは「sitemap.xml」などのファイル名で1つ用意すれば充分ですが、複数のツールを使ってWebサイトを構築している場合などでは、サイトマップXMLを複数個に分割した方が便利な(または分割せざるを得ない)場合もあります。その場合には、全サイトマップの所在を集約して示せる「サイトマップインデックス」と呼ばれるファイルを1つ用意しておきましょう。

サイトマップインデックスもXML形式で、以下のような書式で記述します。1つのサイトマップXMLファイルのURLを <sitemap><loc>~</loc></sitemap> の中に書き、それを必要なだけ列挙します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<sitemapindex xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
   <sitemap><loc>https://www.example.com/sitemap-main.xml</loc></sitemap>
   <sitemap><loc>https://www.example.com/blog/articles.xml</loc></sitemap>
   <sitemap><loc>https://www.example.com/news/newslist.xml</loc></sitemap>
</sitemapindex>
上記のソースでは、サイトマップXMLファイルとして sitemap-main.xml と articles.xml と newslist.xml の3つを記述しています。上記のソースを「sitemap.xml」というファイル名で保存して自サイトのサイトマップとして使えば、複数個のサイトマップXMLファイルを一括して認識させられます。


【本記事の目次】  
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