マカオ料理の代表メニュー3 ダックライス
フォーシーズンズホテルにある「ベルカンサオン」のダックライス (c) Miyuki Kume
ダックライスとは鴨を使った煮込みご飯です。お米を使ったメニューはレコンキスタ以前のイスラムの食習慣の名残があるポルトガル南部では一般的で、ポルトガル料理の中にも数多く取り込まれています。大航海時代にマカオへ伝えられた後、米食中心で鴨を使った料理がメジャーな中国系住民の間にも根付いたと思われます。
マカオ料理の代表メニュー4 バカリャウコロッケ
店によってピリ辛のものなどバリエーションもある。こちらは「ソルマー」にて撮影した標準的なもの (c) Macau PIA
マカオ料理の中で最も有名な魚料理の1つ。バカリャウとはポルトガル語で「タラ(鱈)」の意味で、すり身にしてコロッケにすることが多いです。ちょっぴり塩味のするカリカリの衣とホクホクの白身が絶妙のバランスで美味。ポルトガルは長い海岸線を持つ国で、魚料理の種類が豊富。タラのほかにもイワシ(鰯)の塩焼きも有名。もちろん、マカオ料理にも取り込まれています。
マカオ料理の代表メニュー5 スープ&シチュー
オックステールのトマトソース煮。「レオンレストラン」にて撮影 (c) Miyuki Kume
ポルトガルの郷土料理として有名な煮物もマカオ料理として独自の進化を遂げています。ふんだんに野菜やスパイスを使って長い時間しっかりと煮込んだものが中心。豚や牛をこってりトマトソースで煮込んだシチュー系、あっさりした魚系と種類も豊富。ついライスが欲しくなる、そんな料理です。
マカオの代表スイーツ エッグタルト
アツアツのうちに食べるのがオススメ。コーヒーにもよく合います。ロード・ストウズ・カフェにて撮影 (c) Miyuki Kume
日本ではマカオ料理(スイーツ)の代名詞にもなっているほど有名なエッグタルト。もともとポルトガルの伝統菓子「パステイス・デ・ナタ」が由来で、大航海時代にマカオに伝えられたものです。地元では「葡撻(ポルトガルタルト)」と呼ばれ、今ではすっかりマカオの定番スイーツになっています。エッグタルトだけではなく、セラデューラやエッグプディングといったポルトガル由来の様々なスイーツがマカオで楽しめます。