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東京理科大学(3ページ目)

1881年に創立された東京理科大学は8学部33学科、8研究科27専攻の日本では珍しい理系総合大学である。特に「実力主義」をその教育のモットーにあげている。東京理科大学の掲げる「実力主義」とはどういったものだろうか? 詳細に解説したい。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

 

東京理科大学の入試制度

東京理科大学の難易度は、薬学部が特に非常に高いが、総合的に見ると予備校の難易度ランクでも、早慶上智レベルなっている。東京理科大学の受験は、AOや推薦入試を除くと、主に3種類ある。
  • A方式(センター利用)
  • B方式(前期試験)
  • C方式(センター試験併用)
A方式では、国語(200点)、数学(数1と数2の200点)、理科(物理1、科学1、生物1、地学1から1科目(200点)、外国語(200点、英語の場合リスニングを加えた点数を200点に換算)の合計800点満点で合否が決められる。倍率は平均して3.0倍ほどで、約75%~80%の得点が必要。

B方式は基本3教科。理工系の学部学科は、数学(1,2,3,A,B,C)、英語、理科(物理、化学、数学を選択できる学科もある)で、各100点の300点満点。薬学部では、化学(150点)、英語(100点)、数学(100点)の350点満点。経営学部では、国語(国語総合、現代文の100点)、地理・歴史・公民・数学(1,I2,A,B)から1科目(100点)、英語120点の合計320点満点。多少学部学科で配点が違っている。
倍率は平均して約3.0倍で、約60%~70%の得点が必要。

C方式では、センター試験の国語(100点に換算)と外国語(リスニングを含む250点を100点に換算)の得点を200点+大学での試験300点(数学150点+理科100点)から構成されている。数学の出題範囲は数1,2,3,A,B,Cで、数学Bでは、「数列」と「ベクトル」、数学Cは「行列とその応用」と「式と曲線」を出題範囲。全体的な倍率は4.3倍と高めで、約60%~70%の得点が必要。

東京理科大学の入試英語

B方式の場合、英語は60分で5問ある。最初に長文以外に問題を処理してから、配点の高い長文をじっくりやった方がいいだろう。文法や語法を重点的にやっておく必要がある。

  1. 長文総合問題
  2. 適語補充問題(語法)
  3. 適語補充問題(主に熟語)
  4. 適語補充問題(語法)
  5. 整序問題

東京理科大の入試数学

B方式の理工系の学部の場合、100分で3問ある。かなりの計算力と思考力が問われる難問が多い。微積を中心とした数3からの出題が多く、なかなか手強い。英語では差がつきにくいので、数学で以下に高得点をとるかで合否が決まると考えた方がいいだろう。

東京理科大の入試理科

物理では思考力を問う問題が多く出題され、良くできた問題が多い。化学の場合、計算力を問う問題が多く、計算能力を上げておくことが必須。処理能力の速度を上げておく必要もあるだろう。また、知識問題では確実に点数をとるようにしたい。生物でも、思考力と計算力を問う問題が多く出る。特に分子生物学の領域が多く出題される。

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