少人数教育による細やかな指導

優秀な学生を育てることで、東京理科大学の評価はかなり高いものがある。どのようにそのような学生を生み出しているのだろうか。具体的に見てみよう。

理学部第一部において各学年の定員は100名で、合計400名。数学科の選任教員の数は18名。400÷18=約22.2人となる。この数値は国公立大学には及ばないものの、一般の私立大学の30名~40名という数値よりかなり少ないものとなっている。

教員試験や国家公務員試験などの資格取得試験には、それぞれ対策講座や模擬試験が設けられている。OBやOGが、試験のガイダンスを行うなど、指導がかなりきめ細やかに行われているという印象だ。学生主体でのゼミや合宿も企画されているという。国家公務員試験第一種に合格すると、その年次での学費が半額に減免されるなど、大学側の援助も手厚い。

また、高度な専門教育を支えている教養課程の教育もバランスがとれたものだ。各学部には教養科目が設置されており、一般的な文系の「哲学」「文学」などから、「科学史」「科学論」「情報と職業」「知的財産概論」など、理工系に関連のある教養科目を履修することで幅広い常識力を養えるようになっている。

健闘光る女子就職

2008年度の10名以上の学生が就職した企業上位20社を見れば、自ずと東京理科大学の社会的評価がいかに高いかがわかる(括弧内は、1989年からの累計)。

  1. キヤノン(株) 37 (430)
  2. (株)日立製作所 36 (703)
  3. 本田技研工業(株) 30 (279)
  4. 三菱重工業(株) 28 (264)
  5. ソニー(株) 27 (429)
  6. (株)NTTデータ 25 (340)
  7. 日本電気(株) 23 (590)
  8. トヨタ自動車(株) 21 (298)
  9. (株)リコー 21 (227)
  10. 富士ゼロックス(株) 19 (184)
  11. NTTコムウェア(株) 15 (91)
  12. みずほ情報総研(株) 14 (202)
  13. (株)デンソー 14 (165)
  14. スズキ(株) 14 (90)
  15. NECソフト(株) 12 (186)
  16. (株)東芝 11 (413)
  17. 大日本印刷(株) 11 (212)
  18. オリンパス(株) 11 (146)
  19. (株)豊田自動織機 11 (129)
  20. 富士重工業(株) 11 (79)
2008年度の学部だけの女子の卒業生は、3936名中約17%と少ないが、以下のように健闘している。就職している人数が少ないのは約40%が大学院に進学するためで、東京理科大学は言うまでもなく、東京大学、京都大学など難関大学への進学が多い。

  1. (国家・地方)公務員 27
  2. 中学・高校教員 15
  3. 日立製作所 7
  4.  NTTデータ 5
  5.  NTTコムウェア、日本電気、三菱東京UFJ銀行、横浜銀行、リコー 4