太宰治と青森津軽
太宰治は、青森県北津軽郡金木村(現在の五所川原市)に、大地主で後に貴族院議員を務める父・津島源右衛門の六男として1909年に生まれました。16歳の頃から小説を書き始め、1933年に『魚服記』『思ひ出』を発表し注目されます。その後『富獄百景』『走れメロス』『津軽』『斜陽』など、名作を数多く執筆しますが、自伝的ともいえる『人間失格』を書いてまもない1948年に玉川上水に入水。この世を去ります。それから時は流れ、2009年に生誕100年を迎えました。原作の映画化が相次ぎ、生誕地である青森では数々のイベントが催され観光客が急増するなど、再び話題となりました。太宰の生家「斜陽館」の向かいにはゆかりのグルメも楽しめるお土産スポット「マディニー」も。“太宰治の旅”はお楽しみどころ満載です
太宰治の生誕地金木
太宰の生誕地であり幼少期を過ごしたのが金木(現在の五所川原市)です。ストーブ列車で有名な、ローカル線津軽鉄道の金木駅が太宰の生家の最寄駅。駅周辺はゆかりの地が点在する絶好の文学散歩コースです。■太宰治記念館「斜陽館」
太宰誕生の部屋や、ふすまに書かれた“斜陽”の文字など、幼少期の太宰に出会えます
住所:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
TEL:0173-53-2020
アクセス:津軽鉄道金木駅より徒歩約7分
営業時間:5月~10月/8:30~18:00、11月~4月/9:00~17:00
休館日:12月29日
入館料:一般500円
■太宰治疎開の家「旧津島家新座敷」
大正11年に生家の離れとして建築され、「新座敷」とよばれていました
住所:青森県五所川原市金木町朝日山317-9
TEL:0173-52-3063
アクセス:津軽鉄道金木駅より徒歩約3分
営業時間:9:00~17:00
休館日:不定休
入館料:案内料500円
■芦野公園
文学碑中央の鉄格子は、「人間の道には狭いけわしい一つ一つの門がある」ということを意味しているそう
住所:青森県五所川原市金木町84-171
アクセス:津軽鉄道芦野公園駅よりすぐ
■津軽鉄道芦野公園駅 旧駅舎
「駅舎」店内は、当時の窓口や古い電話機が置かれたレトロな雰囲気。金木名物「馬まん」(1日限定20個)をいただけます
住所:青森県五所川原市金木町芦野84-171
TEL:0173-52-3398
アクセス:津軽鉄道芦野公園駅よりすぐ
営業時間:10:30~16:30
定休日:12月29日
■雲祥寺
「雲祥寺」本堂。400年の歴史がある、奥津軽最大規模の寺院です
住所:青森県五所川原市金木町朝日山433
TEL:0173-53-2074
アクセス:津軽鉄道金木駅より徒歩約8分
入場料:境内自由
■南台寺
太宰の父と兄文治が眠っていて、太宰は墓参りに訪れています
住所:青森県五所川原市金木町朝日山493
TEL:0173-52-2661
アクセス:津軽鉄道金木駅より徒歩約10分
入場料:境内自由
生誕地で文学散歩
太宰の生誕地金木地区は、ゆかりの地が徒歩圏内に点在する絶好の文学散歩コース。以下のコースですと、見学時間も合わせて、徒歩約2時間でまわれます。「津軽鉄道金木駅」
↓(徒歩5分)
「太宰治疎開の家」
↓(徒歩5分)
「雲祥寺」
↓(徒歩4分)
「南台寺」
↓(徒歩5分)
「斜陽館」
このコースを地元ガイドとめぐることもできます(1人2400円 ※申し込みは2人~)・入館料、保険料、税込み)。詳しくはNPO法人かなぎ元気倶楽部までお問い合わせください。