青森の観光・旅行/青森の観光スポット

青森津軽 太宰治の旅(2ページ目)

2009年に生誕100年を迎え、再び話題となった太宰治。あらゆる作品の根底に深く関わっているのは、彼のふるさと青森の津軽です。津軽の地を旅し、太宰ゆかりのスポットをめぐりながら、太宰文学に思いを馳せてみてはいかがですか。

執筆者:井藤 雪香

太宰治が中学時代を過ごした青森

太宰は14歳からの中学時代を青森で過ごしていて、後に小説『津軽』のなかで、「私にとって忘れがたい期間であった」と表現しています。

■合浦公園
海水浴場や池がある合浦公園。子供からお年寄りまで集う、市街地の海浜公園です

海水浴場や池がある合浦公園。子供からお年寄りまで集う、市街地の海浜公園です

『津軽』や『思ひ出』に登場します。太宰が通っていた旧制青森中学校はこの公園の裏にありましたが、空襲で焼け、現在は中学校跡の石碑があるだけです。太宰は波の音や松のざわめきを耳にしながらこの場所で学びました。文学に目覚め、本格的な執筆活動を始めたのもこの頃です。

住所:青森県青森市合浦2-16-9
アクセス:JR青森駅より車で約15分


 

太宰治が高校時代を過ごした弘前

弘前は太宰が高校時代を過ごした地です。親類の藤田家に下宿し、官立弘前高等学校に通っていましたが、入ってすぐの頃に敬愛していた芥川龍之介が自死。この衝撃がその後の太宰に大きく影響します。芸者遊びで勉強もおろそかになってしまうのですが、高校2年生で再び創作活動を再開します。

■太宰治まなびの家<旧藤田家住宅>
 
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多感な時期の太宰が、芸者遊びと文筆の日々を過ごした家です

太宰が官立弘前高等学校在学期間中の昭和2年4月から5年3月まで下宿していた家です。学生時代に使用した2階の部屋を観覧できます。机、茶だんすなどが当時のままの状態で展示されており、太宰が生活していた雰囲気をそのままに感じることができます。

住所:青森県弘前市御幸町9-1
TEL:0172-82-1642(弘前市教育委員会文化財保護課)
アクセス:JR弘前駅より徒歩20分
営業時間:10:00~16:00
休館日:12月29日~1月3日
入館料:無料

 

■万茶ン 
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弘前市のメインストリート「土手町」から少し入った、「かくみ小路」とよばれる歓楽街にあります

昭和4年創業の東北最古の喫茶店です。太宰も高校時代に通っていたそう。その頃のレシピの「太宰ブレンド」昭和の珈琲や、創業以来の自家製クリームあんみつが人気です。 

住所:青森県弘前市土手町36-6
TEL:0172-35-4663
アクセス:JR弘前駅より車で約10分
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休

 

ゆかりの地が点在する外ヶ浜

太宰が小説『津軽』の旅で訪れ、「蟹田ってのは、風の町だね」と表現した蟹田町、「ここは本州の袋小路だ」と表現した龍飛岬のある三厩村、それに平舘村が合併して、今は外ヶ浜町となっています。太宰ゆかりの地が点在する町です。

■観瀾山公園  
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太宰は中学時代に、文学碑に使われたこの岩の上で『津軽』に登場する友人の「N君」とおにぎりを食べたそう

一帯が公園になっている観瀾山。現在は海水浴場やキャンプ場も整備されています。眼下に海や街並みを見下ろす山頂に、「太宰治文学碑」があります。

住所:青森県東津軽郡外ケ浜町蟹田小国東小国山地内
アクセス:JR蟹田駅より徒歩約15分

 

■義経寺 
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観世音菩薩を祭った「義経寺」

義経渡海伝説が残るお寺です。『津軽』の旅で、ほろ酔いの太宰と「N君」が訪ねました。『津軽』では、そのときの義経伝説についての「N君」との会話をユニークに表現しています。 

住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩家ノ上76
TEL:0174-37-2045
アクセス:JR三厩駅より車で約5分
入場料:境内自由

 

■旧奥谷旅館<龍飛岬観光案内所> 
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太宰が泊まった「奥谷旅館」を改修した「龍飛岬観光案内所」。外塀には『津軽』の一文が記されています

『津軽』の旅で太宰が泊まった「奥谷旅館」は1999年まで旅館として営業していて、多くの太宰ファンが訪れました。現在は町営の「龍飛岬観光案内所」という施設になり、一般公開されています。太宰が泊まった部屋もそのまま残っています。 

住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜59-12
TEL:0174-31-8025
アクセス:JR三厩駅より車で約30分
営業時間:4月25日~11月30日/9:00~16:30
休館日:12月1日~4月24日(冬期休業)
入館料:無料

 
 

『津軽』で登場する深浦

太宰が小説『津軽』の旅で初めて訪れた地です。それまで同行していた「N君」はおらず、1人海辺で東京に残してきた家族を思い出して、感傷に浸る場面が『津軽』の中に出てきます。

■太宰の宿 ふかうら文学館 
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太宰のほか、深浦にゆかりのある文人たちを紹介している「ふかうら文学館」

太宰が宿泊した「秋田谷旅館」は、2004年から「ふかうら文学館」として公開されています。二階の太宰が泊まった部屋は、当時を再現して展示されています。太宰がここで食べた塩辛を絶賛したというエピソードから、その日食べた夕食のメニューを推測して再現展示されています。

住所:青森県西津軽郡深浦町深浦浜町134
TEL:0173-84-1070
アクセス:JR深浦駅より徒歩10分
営業時間:9:00~16:00
休館日:年末年始、11月~3月/毎週月曜日(祝日の場合は火曜日)
観覧料:一般300円

 

円覚寺 
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坂上田村麻呂が観音堂を建立したのに始まると伝えられている円覚寺
 

太宰が『津軽』の取材の際にお参りしたお寺。国の重要文化財に指定されている「薬師堂内厨子」や、日本最古といわれる「北国船の船絵馬」などが奉納されています。

住所:青森県西津軽郡深浦町深浦浜町275
TEL:0173-74-2029
アクセス:JR深浦駅より徒歩20分
営業時間:8:00~17:00(12月~3月/16:00まで)
定休日:なし
拝観料:一般400円

 

タケの住んでいた中泊

太宰は2歳から7歳までの太宰の子守であったタケに会うために、小説『津軽』の旅の最後にタケが住んでいた小泊(現在の中泊町)を訪れています。太宰は再会のときの心情を、『津軽』で、「私はこの時、生まれてはじめて心の平和を体験した」と表現しています。

■小説「津軽」の像記念館 
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舞台となった小泊小学校のグラウンドが見下ろせる場所にある小説『津軽』の像

『津軽』のクライマックス、タケとの再会シーンを具象化したふたりの像が印象深い施設です。館内では、生前のタケが太宰の思い出を語るビデオやふたりの思い出の品など、貴重な資料を見学できます。

住所:青森県北津軽郡小泊村砂山1080-1
TEL:0173-64-3588
アクセス:JR五所川原駅より車で約80分
営業時間:9:00~16:30(11月~3月までは16時)
休館日:4月~9月/無休、10月~3月/月曜、火曜(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月4日
入館料:一般200円

 

※情報は2010年3月現在のものです。最新情報について変更となっている可能性があります。予めご了承下さいませ。
※各スポットの詳細は、事前にご確認下さい。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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