招待状の常識・非常識 その2
ゲストは招待状の印象で当日の出席のしかたを判断するもの |
ゲストには、招待状を出す前に「○月○日なので来てくれる?」という打診をするのがマナーとされています。それはそれでいいのですが、打診の段階で出席すると表明した人だけに招待状を出すというのは、本来は間違いです。
正式な招待は、招待状を持って行うもの。そもそも、招待の打診は結婚式場を予約した段階で行われることが多いですが、そんなに早い段階で、スケジュールが分かる人ばかりではありません。
結婚式の招待状は、通常2ヶ月前頃にゲストに渡され、返信の締め切りが1ヶ月前頃としますが、これは、ゲストがスケジュールを決める時期を考えて設定されているのです。打診の段階で「わからない」と返事が来たら、招待状を出して、正式の返事を待つというのが正しい方法であると言えるでしょう。
●招待状はフォーマルであるべき
メールが便利になって出てきたケースが、招待状に返信ハガキを同封せず、メールで返信ください、というものだそう。(ガイドのお客様には絶対にさせないので、見たことはありませんが)
2次会ならそれもアリでしょうし、百歩譲って友人のみのパーティならアリとしましょう。しかし、結婚式はフォーマルな集まりであり、目上の方もたくさん来ます。そういう場には、やはりフォーマルな形式の招待状がふさわしいですね。出欠のお返事は、返信ハガキに切手を貼って、負担のないようにお返事してもらえる形にすべきです。
もちろん、ハガキもNGです。ハガキというのは略式の通信手段。フォーマルにするなら封書です。結婚披露宴の案内と返信で、往復ハガキなんていうのは、ありえない話です。
結婚式に呼ばれたとき、招待状を見て服装を考えたりしませんか? 招待状がフォーマルだと、ゲストも服装や行動をフォーマルにしなきゃと思うでしょうが、逆だったらどうでしょう? 2次会などでも、略式の招待状で案内をした会には、ジーンズで来るようなゲストが多くなりますが、正式な招待状で案内をした会には、そういったゲストは非常に少ないのです。それだけ、ゲストは招待状を見て判断しているのですね。もしかするとご祝儀の金額にも関わるかもしれませんよ!?
招待状は、当日の結婚式をイメージし、準備するための情報でもあります。ゲストに自分たちの結婚式を大切に思ってもらうためには、最初のお知らせである招待状も大切に出しましょう。それが、ゲストに対する心遣いでもあるのですね。