結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

結婚式の常識・非常識を探る(1)婚約編(4ページ目)

結婚式の変遷を振り返りながら、何が常識で、何が非常識なのかを探っていくシリーズ、まずは、両家の価値観で大きく左右される結納や仲人についてです。常識という基準を知ってスムーズな準備をしましょう!

清水 恩

執筆者:清水 恩

結婚ガイド

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仲人(媒酌人)の変遷

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今やごく少数となっている仲人(媒酌人)の存在
もともと仲人とは、男女の仲を取り持ち、結婚までのお膳立てをする人のことを指していました。また、結婚後はその夫婦の生活を見守る、親代わりという役割もあり、実の親が死んでからも、夫婦をバックアップしてくれる人として、一生のお付き合いをしていました。

媒酌人とは、挙式の立会いをし、披露宴で両家に代わり挙式の報告をする人のことです。かつて、自宅で結婚式を行っていたときには、媒酌人が挙式の進行を司っていました。仲人が、媒酌人の役割を兼ねることも多いのですが、挙式以前は仲人、挙式・披露宴当日は媒酌人と呼びます。

恋愛結婚が増えて、仲を取り持つ役割の必要性が少なくなってからは、「頼まれ仲人」などと呼ばれる、結納や結婚式のために、上司や恩師、地位のある知人などに頼む仲人(媒酌人)が増えました。終身雇用が当たり前だったつい最近までは、夫婦、特に新郎がこれからお世話になる、出世などにも貢献してくれそうな人に依頼するのが一般的だったのです。

現在では、仲人や媒酌人を立てるのは全体の1%程度です。それも、家や仕事の関係で、仲人を立てなければいけないという人がほとんどなので、世間的な地位・名誉のある人に頼むケースばかりであるとも言えるでしょう。


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