注目を集めるためのBGM
音楽で注目を集める、音楽で空気をつくる。2つの使い分けが披露宴の音楽・BGM選びのコツです |
例えば、花嫁の手紙朗読。感動的な場面ですし、親御さんへの想いを語る場所なので、より思い入れのある曲を使いたいと思うはず。しかし、ゲストに聞こえるボリュームで曲を流すと、歌詞と言葉が重なって、聞き取りにくい。逆に、スピーチが聞こえるようにボリュームを調整すると、今度は曲のよさが生かせませんよね。ということで、スピーチの入るところで、歌詞のある音楽は避けるというわけです。
どうしても歌詞入りの曲!という際に、ガイドがよく提案しているのは、手紙朗読の際は歌詞なしの曲を使用し、その直後の親御さんへの花束贈呈の際に歌詞入りの曲を使用する、という選曲のしかた。手紙朗読と花束贈呈は、ほぼ連続した順番の進行になるので、この方法なら万能です。ゲストが聞き入る新婦の手紙朗読をより聞かせるものにし、花束贈呈をより盛り上げることができます。
ポイントの曲ほど大音量でかけることはないですが、雰囲気を盛り上げるのに音楽が必要な場面です。ゲストに文章を読み上げて伝えることがメインの目的ですが、曲に歌詞があると、それに気を取られて肝心の言葉が伝わらない可能性も……。インストゥルメンタルをおすすめします。外国語の歌詞なら、日本語よりは邪魔にはならないかもしれませんね。
●プロフィール紹介
2人のことが語られる場面ですから、それぞれの経歴を伝えるときは互いの好きな曲、2人のお付き合いから結婚にいたる経緯を伝えるときには思い出の曲を選んでは。
●手紙朗読
より感動的にしたければしっとりした曲を、できれば泣かずに手紙を読みたいのであれば、明るめの曲にするといいですね。緊張や涙でつい声が小さくなってしまうので、優しい音の曲にするのがおすすめ。
他にゲストの目を引きたい場面は、ケーキ入刀、メインテーブル横のセレモニーなどの場面です。他にも、ゲストにサプライズを仕掛ける場面も、しっかり注目してほしいですよね。そういったところには、インパクトの強い曲の効果で、ゲストを盛り上げ、注目を集めましょう。
歓談時のBGM
ゲストに披露宴を楽しんでもらうには、場面に応じた気分にさせることが肝心ですよね。BGMとは、その場の雰囲気作りのための演出。雰囲気とはゲストの気持ちが盛り上がることで作られるといっても過言ではありませんから、よく知られている曲を使うことで、ゲストの一体感やワクワク感を引き出せます。年配者も若者も知っている曲なら、より効果が高くなります。定番と言われる曲は、比較的広い年齢層に知られているものが多いのはそのためで、BGMとしての効果が絶大なのです。友人だけではなく、上司や親族も知っていそうな曲を盛り込めば、会場の雰囲気がひとつになって、より楽しんでくれるはずです。
場面に合わせて曲の雰囲気を変えることで、リラックスを促したり、盛り上がったりと、ゲストの心に影響を与えて、パーティがよりよいものになります。乾杯の後は食事が始まりますから、食欲をそそるような、軽快な曲。感動的な手紙朗読に先駆けたデザートタイムは、落ち着いた曲というように。
披露宴も全体で見ると、最初は固め、食事が始まってにぎやかに、テーブル回りでコミュニケーションを取り、スピーチや余興で盛り上がりは最高潮、そして手紙朗読や挨拶で感動の場面を向かえる、という流れがあります。曲もそれに合わせて選んでみて下さい。ゲストの気持ちも自然と進行の流れに沿って変化し、会場の雰囲気にもまとまりが出るはずです。