明確な目標を決めればお金も貯めやすい
お金もないのに会場を先に決めるなんて無謀じゃない? と感じる方も多いでしょう。ところが、この方法、それほど無謀でもないんですよ。会場を予約するといっても、予約後に即結婚式をするわけではありません。通常、半年から1年くらいのタイムラグがあります。そうなんです。このタイムラグを利用してお金を貯めよう、というのがこの作戦のキモなんです。結婚式の日取りが決まっていて、○月○日までに○○万円支払わなければならない、という明確な目標があれば、意志の弱い人でも頑張って貯蓄できるはず。では、具体的にどのようにこの計画を進めていったらいいのか、ダンドリをご説明しましょう。簡単に言うと、以下のようになります。
結婚式の日取りを決める
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招待客を決める
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ご祝儀額をはじき出す……(A)
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結婚式までにふたりでいくらに貯められるか計算する……(B)
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(A)と(B)の合計額がふたりの結婚資金となりますので、この合計額で収まるような会場を探して予約すればOKです。
また、結婚式を挙げたい会場がすでに決まっているのなら、目安の費用からご祝儀額をひいた金額がふたりで用意しなければならない額となります。そこから、毎月貯蓄しなくてはならない金額および、結婚式まで何カ月が必要かを割り出してもいいでしょう。
ご祝儀を頼りにする場合
ふたりの貯金も少なく、親からの援助もないという人はどうすればいいのか。こんな場合、頼りになるのがご祝儀です。ご祝儀の総額の平均は約222万円。招待客別の平均額は友人・同僚で3万円、上司3.8万円、親族5.9万円、恩師3.7万円です。とはいえ、ご祝儀は実際にいただくまでは、いくらになるかわかりません。昨今の不景気で、ご祝儀額がやや少なめになってきているという話も……。それに、結婚式の会場への支払いは結婚式の1カ月~1週間前というところが多く、そうした場合にはご祝儀を支払いにあてるということが難しくなってきます。
ご祝儀は新生活のためのお金に
結婚式のためにふたりの蓄えをすべて費やしてしまうのはなにかと不安が大きいはず。ご祝儀を新生活のための予備費用と考えれば、結婚式で貯蓄が限りなくゼロに近くなってしまうとしても、それほど心配しなくてもいいかもしれません。結婚式はふたりの蓄えの範囲内で堅実に、ご祝儀は新生活を明るく過ごすために使わせていただく、というように考えればお祝いをくれた人たちも納得するのでは? という気がします。