結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

貯金0円からの結婚式

結婚式の資金といえば自分たちの貯金に親からの援助、そしてご祝儀。しかし、大人たるもの、親の援助やご祝儀をあてにするのは?という声も。結婚式の資金におけるご祝儀の活用方法について考えてみます。

粂 美奈子

執筆者:粂 美奈子

結婚ガイド

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ふたりの貯金だけでは賄えない?

結婚費用

身の丈に合いつつ、充実した結婚式をすることはできます。平均額に合わせて無理はしないこと!

結婚式をするのは当然のことながらお金がかかります。「ゼクシィ結婚トレンド調査2009」によれば、挙式と披露宴(パーティ)の平均額は約346万円となっています。

問題になるのはこの費用をどこから捻出するかということ。普通に考えれば、ふたりの蓄えから出すというのが妥当なところでしょう。ちなみに、結婚費用のための夫婦の貯金総額の平均は約295万円となっています。

この調査結果から見ると約50万円ほど貯金が足りないことになりますね。この足りない分をどう補填するかというと、真っ先に考えられるのが親の援助。結婚費用に対する親や親族からの援助は約8割の人があったと答えており、その平均額はなんと約204万円にもなっています。これならふたりの貯金で足りない分も十分補えるというもの。

それにしても、親や親族からの援助額の多さにはちょっと驚かされます。これにはおそらくお祝いという意味合いも含まれているのでしょう。「結婚する時に持たせてあげよう」と、子どもが産まれてきた時からコツコツと貯金をする親も少なくないでしょうからね。

親からの援助無し。貯金0。お金が貯まるのを待つべき?

お金がない。だけど、結婚式がしたい。そんな場合、あなたならどうしますか? 

とりあえずお金を貯めるのが先決だと考えるのが普通でしょう。「お金が貯まったら結婚しようね」と約束を交わし、貯蓄に励む若いふたり。

しかし、現実はそううまくはいきません。「今月は飲み会が多すぎて、貯金できないよ~」「冬のコートがどうしても欲しいの。今月は結婚貯金はナシね」。こんなことが続き、結婚資金は一向に貯まる気配なし。そして、長すぎた春は破局という形で終るのです。あゝ、なんて哀しい結末。

では、こんなことにならないためには一体どうしたらいいのか。私がおすすめしたいのは、とにかく先に会場を申し込んでしまうこと。お金が貯まったら、などと悠長なことを言っていないで、結婚しようと決めたらなにはなくともすぐに会場を予約して下さい!

先ずは、ご祝儀の補填をあてにせず、貯蓄するべし!

どうしても足りないというのであればご祝儀で補填してもいいと思いますが、ご祝儀額が不確かなものである以上、貯蓄0で、ご祝儀で賄うというのはかなりリスキーな感じがします。結婚を決めた時にはあまり貯蓄がなくとも、結婚式を行うまでには時間があるということが多いでしょうから、その間に頑張ってお金を貯めるという手があります。

例えば、結婚式までに8カ月ある場合、ふたりで月々5万円を貯めていけば80万円が貯まることになります。今ある貯蓄と結婚式までに貯められるお金を合計した金額内で結婚式をするのが、現実に即した堅実な方法といえるのではないでしょうか。
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