結婚式に着ていくドレス・服装のマナーとは?
結婚式の服装
そこで、マナー本の「結婚式の装い」の部分をチェックするわけですが、そこには「これは一体いつの時代の話?」と首をかしげたくなるような、古くさい話が載っていたりします。一方、春秋の結婚式シーズンには、ファッション誌にも結婚式のお呼ばれ服特集が組まれたりしますが、なかには露出や装飾がちょっと微妙だなというものも見受けられます。
結婚式も昔に比べるとずいぶん様変わりしています。会場や雰囲気など、現代の結婚式にふさわしい装いは何か、考えてみたいと思います。
<目次>
結婚式のドレス選びには会場と招待客、雰囲気を確認しておく
招待状を受け取って一番に考えることは、当日の服装!?
たとえば、格式あるホテルで、親族や親の仕事関係の人も招待され、正統派の披露宴を行う場合と、カジュアルなレストランで、友人が主体のアットホームな披露パーティーを行う場合では、同じ結婚式とはいえ、着るドレスが違ってくるのはおわかりいただけると思います。
招待客や雰囲気については新郎新婦に直接聞いて見るのが一番だと思いますが、会場名からだけでもだいたいのところはつかめるはず。行ったことのない会場なら、インターネットで検索してみましょう。おおよその雰囲気はわかりますよ。
結婚式の服装がカジュアル化したとはいえ、白いドレスは絶対NG
白・アイボリーは花嫁の色。招待客が身につけるのはご法度
薄いレモンイエローやブルー、ピンクなども、光沢のある素材の場合、光線の加減によっては白色に見えてしまうこともあります。これらは絶対に着てはいけないということはありませんが、誤解されないためにも避けたほうがいいかもしれません。
また、フォーマルな場所では無地が基本となります。織柄や刺繍、レースの模様については問題なしですが、プリント柄のドレスは避けたほうが無難です。
結婚式に選ぶドレスは柔らかな質感のあるエレガントな素材で
服装に関しては、ワンピースやスーツなど改まった雰囲気があるもので、なおかつ華やかなものがおすすめです。特に気を付けたいのは素材。シルクやジョーゼットなど柔らかでエレガントな印象のあるものがお勧めです。反対に、コットンや麻、デニムなどカジュアルな雰囲気のものは避けましょう。
ドレスで肌の露出は控えめに
昼間の披露宴に関して言えば、肌の露出はやや抑え気味にしたほうがいいと思います。スカートの丈も短過ぎないように。キャミソールドレスなどの場合は、ストールやボレロなどを羽織るのが定番ですが、こうした装いが若い女性の定番になりつつあり、個性が感じられないという声も……。ずるずるとしたストールを羽織るくらいなら、最初から袖ありの素敵なドレスを選ぶほうが潔くてよいかもしれません。
結婚式の服装にはフェミニンな雰囲気のパンツスーツもあり
パンツスーツについては、柔らかでとろみのある素材で、ワイドシルエットならドレスっぽく見えて、パンツスーツでも十分に華やかさが出せるのではないでしょうか。また、ジャケットがボレロ風になっていたり、ビーズなどの飾りがついていたりするもので、華やかな雰囲気があるものもよいと思います。ただし、ビジネスで着るようなカチッとしたテーラードのパンツスーツは今時においても基本的にNG。黒のスーツでも着ようものなら、ウエディングプランナーと間違えられること必至です!
アクセサリーはフェイクでもOK
アクセサリーに関しては華やかに! 日中はきらきらしたものは避けるのがマナーとされていますが、個人的にはそこまで気にすることはないのでは?と思います。あまりがちゃがちゃとしたものはNGですが、ほどよい華やかさは必要ではないでしょうか。さらに、マナー本などを見ると、「質の高いものを」なんて書いてあったりしますが、質の高いものってダイヤやプラチナ、ゴールド? そんなものなかなか持っていないですよね。私はフェイクでもまったく問題ないと思います。
デコルテ部分が大きく開いたものでも、ボリュームのあるアクセサリーを着けたり、重ね付けしたりすることによって、意外に露出が気にならなくなることもありますから、積極的に取り入れてみてください。
フォーマルシーンでよく使われるパールは、玉の大きなものがおすすめ。小ぶりなものを付けるのなら二連や三連にしたり、他のネックレスと重ね付けするなどして華やかさをプラスしましょう。
バッグは小ぶりのものを。間違っても普段使いのものを持っていってはいけません。会場ではクロークで荷物を預かってくれますから、パーティー用バッグをきちんと用意してください。
バックストラップやオープントゥの靴でも問題なし
靴のデザインはどこまでOK?
ヒールについては、ある程度の高さがあったもののほうがフォーマル感があっていいと思います。ウエッジヒールについては、靴全体の雰囲気がエレガントなもので、服装ともマッチしているのならOK。ただし、ジュート巻きなどカジュアルな雰囲気のものは避けるのが無難でしょう。
ひとつ気をつけたいのが素材。ヘビやワニなどの素材は「殺生を連想させる」として、身に着けないほうがいいといわれています。牛革だって殺生して作ってるじゃない、といわれればその通りだと思うのですが……。
ストッキングを避けたいなら、脚用ファンデで生脚カバー
春から夏にかけて話題となるのが、ストッキングを履くか履かないか問題です。履けば誰からも文句は言われないと思いますが、オープントゥの靴で、ペディキュアの色までコーディネートしました!なんて場合には、できればストッキングは履きたくないもの。そのような場合は、脚のケアを怠りなく。「ストッキング履いてるの?」と見まごうくらいの美しい脚に仕上げましょう。脚用ファンデーションなどを使用すれば、生脚っぽさも解消できると思います。ただし、格式あるホテルでの結婚式にはストッキングありが無難かも。
マナーは時代によって変化していくもの、と私は思っています。昔から言われていることだからと無理に合わせるのではなく、その時々の状況に合わせ、臨機応変に対応していくとよいのではないでしょうか。
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