「できちゃった婚」は「フランス婚」のアンチテーゼ?
さて、日本での婚姻スタイルの潮流として、「できちゃった婚」の増加が上げられます。「できちゃった婚」が増加する背景には、婚姻関係を結んでいないふたりの間に子どもができた場合、結婚をして子どもを育てようと考える人が多い、ということがいえるのではないでしょうか。生まれてくる子どものことを考えると法律婚がいい? |
一方、フランスでは法律婚以外のカップルから産まれた子どもの割合が非常に高くなっています。これはやはり事実婚という形が社会的に認められていることと、事実婚で子どもを産み育てることにあまり差し障りがないことが理由ではないでしょうか。
もしかしたら日本でも事実婚が社会的に広く認知され、制度なども整えば、「できちゃった結婚」は減少するのかもしれません。
子どもがいなければ法律婚する必要なし?
そう考えていくと、日本の場合、法律婚をするかしないかには、子どもの存在が大きく関わっているような気がします。比較的年齢の高い層でできちゃった婚をするカップルからは、「子どもがいないうちは結婚する必要性は感じなかったが、子どもができたために婚姻届を出した」という声を聞いたこともあります。夏木マリさんのように熟年結婚をする場合、基本的にはお子さんを作るという選択肢はあまりないような気がするので、あえて法律婚を選ぶ必要はないのかもしれません。さらに、お歳を召しての高齢での再婚の場合も、相続などの問題からあえて事実婚スタイルを取るケースも少なくないようです。
事実婚は法律ではふたりの関係が認められていないわけで、これは法律で縛られていない関係と言い替えることもできます。つまり、お互いの愛情や信頼など、精神面での結びつきによるところが多いわけで、ふたりの愛の深さが必要とされる結婚スタイルといえそう。
「フランス婚」は酸いも甘いもわかった大人のカップルが行き着く結婚スタイルといえるかもしれませんね。
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