意外に好き嫌いが分かれる演出
結婚式には定番といわれる演出がいくつかあります。キャンドルサービス、ウェディングケーキ入刀、両親への花束贈呈…。花嫁の手紙もそのひとつ。その昔は、かあさんが夜なべをして~と「かあさんの歌」がBGMにかかったりしたものですが、最近ではさすがにそんなベタなことはやらなくなりましたね。結婚式の演出のひとつ「花嫁の手紙」。あなたは読む、読まない? |
それに対して、好き派の意見は「花嫁の手紙がないと結婚式という感じがしない」「花嫁の手紙を聞くと感動する」というものが多いよう。私の友人A子も好き派で、「花嫁の手紙のない結婚式なんて、ク*ープを入れないコーヒーみたい!」と言い切ります。
花嫁たちは「花嫁の手紙」についてどう思っている?
結婚式で実際に花嫁の手紙を読む当の花嫁たちに聞いてみると、その気持ちはいろいろ複雑。嬉々として読んでいる人がいるかと思えば、「ちょっと照れくさかったけれど、感謝の気持ちを伝えるいい機会だと思った」という人も。「会場の人に読んだほうがいいといわれて」あるいは「母が楽しみにしているようだったので」と、自分自身はあまり気乗りがしなかったものの、他の人に勧められたり、親孝行のために選択した人もいるようです。また、読まなかったという人は、照れくさい、湿っぽい雰囲気にしたくないなどの理由がほとんどです。ただ、なかには「私は読みたかったけれど、母に恥ずかしいから辞めてくれといわれ」て、断念したという人も。さらに、「結婚式の中では読みたくなかったので読まなかったけれど、結婚式が終わった後で、両親に感謝の気持ちを書いた手紙を渡しました」という花嫁もいました。
感動を呼ぶか呼ばないかは、やはり内容次第
読むか、読まないかは、基本的には花嫁の気持ちひとつ。ただ、招待客を感動させられるかどうかは、手紙の内容にかかっているようです。ただ単に「いままで育ててくれてありがとう」くらいでは、招待客もいまひとつ感情移入できません。具体的なエピソードを盛りこんだほうが、招待客も感動し、思わず涙が出てしまう傾向にあるようです。エピソードというと、それまでを振り返り、悩んでくれた時に助言してくれたとか、道を外れそうになった時に体を張って阻止してくれた、といったような話が多いようですが、もっとささいな話でもいいんじゃないかなと思います。
また、読み方にも少し注意を払う必要が。感動して涙ぐむくらいならいいのですが、大泣きしてしまうと何をいっているかわからなくなるし、招待客のほうは意外に白けてしまうものなんです。
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