理由その1 魅力的な会場が増えてきている
沖縄・石垣島にある「クルデスール・チャペル」。ガラス張りのチャペルは開放感たっぷり |
ところが、ここ最近、国内リゾートに魅力的な会場が続々と誕生し、国内リゾートウエディングの新たな可能性を感じさせるようになってきました。たとえば、沖縄。この3月にはワタベウェディングが石垣島に新しいチャペルをオーブンさせています。また、北海道ではホテルウインザー洞爺やホテルニドムなどが、北海道という雄大なロケーションを生かしたナチュラルで洗練されたウエディングを提案。いずれも東京のウエディングを見慣れた目にも遜色のないサービスや施設をもとに、都会では味わえないプラスワン要素を付加。ひと味違う個性的なウエディングをしたいという層を惹きつけています。
理由その2 親のツアーコンダクターにならずに済む
リゾートでのウエディングというと、まず思い浮かんでしまうのが海外。ウエディングに非日常のシチュエーションを求めるのであれば、海外のほうがより実現しやすそうに思えるのですが、あえて国内を選ぶのは、同行する親のことを考えて、という人も少なくありません。海外赴任の経験があったり、海外旅行が好きという親は別として、言葉の通じない海外での滞在は、親にとってはやはり不安が大きいもの。海外で勝手のわからない親にとっては頼れるのは自分の子供たちしかいないわけで、必然的に親の面倒を見なくてはならなくなります。結婚式で自分たちもややテンパっているのに、さらに親の面倒をなにくれと見てあげなくてはならないとなると、やっぱりちょっとつらいものがあるかも。
また、リゾートウエディングの場合、結婚式と新婚旅行を兼ねる人も多くなりますが、海外だと結婚式が終わった後も親を放っておくわけにいかず、ツアーコンダクターの役割をすることに。これでは新婚旅行どころではなくなります。けれども、国内であれば、言葉の問題がなくなり、親の面倒を一から十まで見なくてはならないということはなくなります。
理由その3 団塊ジュニアのメンタリティにどんぴしゃり
私を含め、バブルを経験した年代にとっては、国内よりは海外でしょ!といった価値観がうっすらと染みついていたりして、リゾートで結婚式といえばイコール海外ウエディングに結びついてしまいます。けれども、いま結婚適齢期まっただ中といってもいい団塊ジュニア世代には、そういったこだわりはないようです。ナチュラル、無理をしない、自分にとって心地よいかどうかetc.……、というのが彼らの選択ポイントのようで、そうした価値観に国内リゾートウエディングはまさにどんぴしゃり、はまっているように見受けられます。
東京式のウエディングはそろそろネタ切れ?の感もある昨今。自然や観光資源といった大きな武器を持つ国内リゾートウエディングは、これからも人気を博していくのではないでしょうか。
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