「特別純米酒」おすすめベスト5!
米本来の味わいを堪能できる純米酒。日本酒といえば純米だと言い切る人もいるほど。なかでも「特別」とつくこのカテゴリーは、精米歩合のしばりがない純米酒とちがい、精米歩合60%以下で、さらには、特別な製法で造られたもののみにつけられる名称。あまたある特別純米酒の中で、友田セレクトをランキング形式で5つ紹介する。
5位:米鶴 かっぱ 特別純米 超辛口
山形高畠「まほろばの酒蔵・米鶴」は元禄年間の創業。上杉藩の御用蔵でもあった。雪国らしい酒造りと高い技術で安定した人気を誇る蔵。
「かっぱ」は海外でも人気の同社代表銘柄の一つで、なにしろ日本酒度+10の超辛口。完全熟成醪(もろみ)でドライ感と旨味を品よく表現している。アフターのすきっとしたキレ味とまろみが同居するバランスが、辛口愛好家以外にもファンを持つ大きな魅力だ。
超辛口と表示されるが、いやな刺激はなくともかくマイルド。地元米にもこだわりを持つ。料理のジャンルは問わないが、友田好みは焼き鳥と。
関連記事:山形、米鶴『盗み吟醸』
<DATA>
1800ml 2,000円
720ml 1,000円
アルコール度 15%
日本酒度 +10
出羽の里 60%精米
■米鶴酒造株式会社
住所:山形県東置賜郡高畠町二井宿1076
電話:0238-52-1130
4位:特別純米酒 田酒
ぐっと飲み応えある特別純米酒といえば青森の田酒。特別純米酒=田酒と答える日本酒ファンは多いだろう。名前の通り「田んぼ」以外の生成物は使用しないと純米に力を入れる人気蔵。
磨きの高い特別純米酒のせいかフルーティーな香り。時間とともに炊き立てのご飯、つきたての餅のような純米特有の香りが。しっかりとした骨格と芯を感じる味わいはまさに田酒の真骨頂。
醤油と出汁をきかせた魚介の煮物、味噌で漬け込んだ魚の焼き物と。鍋を囲むときにも傍らに置きたい名品。プレミア価格がつくことも。
<DATA>
1800ml 2,651円
アルコール度 15.6%
日本酒度 +3
華吹雪 55%精米
■株式会社西田酒造店
住所:青森県青森市大字油川字大浜46
電話:017-788-0007
3位:棚田米仕込み 特別純米酒 山古志
新潟酒らしい淡麗でみずみずしい味わいながら、米の旨味が生き、柔らかいバランスとなめらかで長い後味が印象的。日本酒度+5ながら、炊き立てのご飯のような自然な甘さが感じられ、日本人のDNAを喜ばせてくれる。面白いことに、ご飯のおかずに合うような、鮭の塩焼き、タラコ、梅干、漬物、干物などがしっくりくる。
<DATA>
1800ml 2,655円
720ml 1,365円
アルコール度 15%
日本酒度 +5
長岡市山古志地区棚田栽培米 60%精米
■お福酒造株式会社
住所:新潟県長岡市横枕町606
電話:0258-22-0086
→次ページで「第2位」と「第1位」を発表!