通常3万円程度する越前ズワイガニ。福井の日本酒との相性は最高!

冬の味覚の王様「越前ガニ」。
真冬のイメージがあるけれど、一番身がつまって甘味を増し食べごろなのが、実は今。蟹を食べ始めると、おしゃべりが止まるのと、お酒に手が伸びない・・・。

でも、でも、しっとりとジューシーでみずみずしく甘い身と濃厚で上品なコクを持つ味噌には、やはり同じ郷土の福井の地酒がぴったりくる。
身を頬張り、酒を一口。
ああ、やっぱり、たまらない・・・。

まずは、越前ガニと福井の地酒の相性の良さをご説明する前に、蟹のお勉強をしてみよう。

<全国の蟹の種類は?>

○ケガニ・・・北海道近海。クリガニ科。殻に毛があるが殻自体はあまり
        固くない。繊細で淡白な旨味が人気。

○タラバ・・・ヤドカリ下目。太目の脚に身がつまり食べやすい。
        身はエビのような食感。
        タラの漁場で獲れるのでこの名前。

○ハナサキ・・・ヤドカリ下目。タラバに似る。

○ワタリガニ・・・日本の西部、南部でよく見られる。ガザミともいわれる。
          脚が小さめで身が少ない。味噌が美味。

◎ズワイガニ・・・日本海、オホーツク海など。クモガニ科。
           津和井・すわえ=細い木が語源とも。
           繊細でみずみずしく最も甘味のある身、上品なコクの
           味噌、珍味とされるメスの外子・内子が人気。


<越前ガニの種類は?>

●ズワイガニ(雄)・・・11月6日~3月下旬まで
             大振りで身は繊細で甘い。甲羅に黒い「ビル」がついて
             いるものは脱皮して時間がたっているもので
             よりおいしいとされる。
             献上ガニもこのズワイ。

●セイコガニ(雌)・・・11月6日~1月10日前後まで。
             小振りながら旨味が詰まったジューシーな身。
             濃厚で独特のコクと旨味がある外子・内子が
             なんといっても魅力。

●ズボガニ(脱皮したばかりの雄で水ガニともいう)
           ・・・1月11日~3月20日まで
              やや柔らかめの殻で、みずみずしさ満点のカニ。
              茹でたてが格別においしい。

●ベニズワイ・・・最も深海にいる。冬以外でも食べられる。
           全体に赤みが強い。
           身はもっとも淡白。味噌は少ない。

越前ズワイガニ。タバコの大きさと比べてほしい。

越前セイコガニ。

茹でる前のズボガニ。


<越前ズワイガニがおいしい理由>

【その1・・・目の前に最高の漁場が!】
全国、いや世界の蟹漁船が漁を行う最高の漁場が、福井県の越前海岸の目の前にある。ゆえに、小さい漁船で日帰り操業が可能で、常に新鮮な蟹が港に揚がる。ほかの地方からの漁船は大型船で何泊もし、冷凍を持って帰るので、福井のそれとは新鮮さが格段に違うのだ。

【その2・・・浜茹での技術、世界一!】
蟹そのもののよしあしも重要だが、茹での技術はもっと重要。福井では「カニ見10年、カニ炊き一生」といわれ、塩加減、温度加減、個数や固体の状況をみながらの熟練した技術で最高の状態で浜茹でされる。ほかの地域のカニでも、福井でゆでて出荷すると出荷額が上がるとも言われる。

【その3・・・蟹漁歴500年のキャリア!】
安土桃山時代。公家の三条西実隆の日記に越前ガニの漁のこと、越前ガニを献上したことなどが記されている。つまり、越前蟹の漁は500年といえる。

【その4・・・皇室献上品!】
明治43年、当時の福井知事が越前ガニを東宮御所に献上している。以来、今日まで天皇皇后両陛下をはじめとする7つの宮家へ献上が続いている。

【その5・・・専用タグの元祖!】
今やどこのカニでも「タグ」がつけられ産地偽証防止と差別化に力を入れているが、発祥は福井県。黄色いタグが本物の印だ。

実は今が一番おいしいズワイガニ。



→では越前ガニに合う地酒を詳しくご紹介しましょう!