日本酒/おすすめの日本酒

SAIJO SAKE(西条酒)が世界デビュー(2ページ目)

日本酒としてはじめて「中小企業庁JAPANブランド育成支援事業」に採択された、広島の“SAIJO SAKE(西条酒)”。さてその味わいは?

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

友田きき酒コメントを、ちょっとだけ

きき酒会に行ってきた。
及ばずながらワタクシ友田が、飲み手のためのコメントをラベルとともにご紹介しよう。


西條鶴醸造(株) 「大吟醸 西鶴」
日本画がとても印象的。海外向けにぴったりのラベル。「甘味=旨味」を実感できるなめらかで甘い伝統タイプ。ラベル同様、女性的な印象。


白牡丹酒造(株) 「千本錦 吟醸酒」】 上品な吟醸香に、驚くほどソフトで優しく滑らかな舌触り。しなやかな印象のあまやかな女酒。後味もほんのりと柔らかく消えていき、嫌味がまったくない。舌も胃も疲れさせない逸品(一口目で大ファンになってしまった)。もしかしてこういうタイプが西条を代表する個性なのでは?と感じる。説明書にある、『胃弱で有名な文豪・夏目漱石も愛飲していた』という話は面白くて、妙に納得できる。


亀齢酒造(株) 「純米吟醸 綺麗」
文字通り「きれい」で、クリアーな印象。透明感があるドライなタイプ。西条で辛口をというときにお勧めしたい。飽きない味わい。



福美人酒造(株) 「大吟醸 杜氏の魂」
びしっとアルコールを感じるタイプ。「純米吟醸」は、ドライながら柔らかさを持ち合わせるタイプ。



賀茂泉酒造(株) 「純米大吟醸 長寿」
柔らかいイメージのある広島酒の中では、しっかりとアルコール感とボディーを感じることができる一本。華やか過ぎない純米らしい大吟醸だ。




賀茂泉酒造(株) 「大吟醸 原酒」
原酒らしく強さがあり骨太。ただし、甘い印象も同時にあるところが広島らしいところか・・・・。飲みごたえあり。お燗にすればきりりと引き締まった味わいに変化するだろう。



賀茂鶴酒造(株) 「大吟醸 双鶴」
柔らかくソフトでスムーズな口あたり。女性的。優しく上品ですっきりとした後味。これも舌や胃が疲れないタイプ。繊細な旨味をもつおつまみを活かす、料理の邪魔をしない酒質。清潔でたおやかな日本美人を思わせる品のあるタイプ。ヌル燗でいきたい。


★ここに掲載以外にも、山陽鶴酒造(株)賀茂輝酒造(株)金光酒造(資)千代乃春酒造(株)などがある。


Saijo sake ホームページより

東広島西条は、今も、白黒のうろこ塀や赤レンガ、さらには酒造場の煙突が残る古の清酒の町。兵庫灘、京都伏見にならぶ、「日本三大銘醸地」のひとつだ。伝統ある清酒の町文化を、ぜひともJAPANブランドとして世界中に知ってもらいたいと願う。

しかし実のところ、日本人でも、いや、日本酒愛好家の間でも、まだまだ知らない、行ったことがないという人も多いのではないだろうか。
秋の観光シーズン、地図を片手に酒の都のそぞろ歩きにでかけてみては? 
これから旬を迎える牡蠣や瀬戸内ならではの白身魚や小魚類と一緒に、柔らかく繊細な西条酒を楽しみに行くのも一興だろう。

↓西条酒ホームページはこちら
■「日本の西条酒」


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