蔵元さんに愛の告白・・・?!
ワインを表現する言葉は実に多彩で、飲んでいない人に「こんな香りでこんな味」と伝えるスベがけっこうあるのだが、日本酒を表現する言葉って、案外なんだよね。とはいえ、ワインの仕事をしてきた経験を生かし、なるべくわかりやすく日本酒や焼酎の味わいを伝えたいと思っている。飲んでみたいなぁと思うのは、「もぎたての青りんごのようなさわやかな香り」とか、「炊き立てのご飯のような香り」とか、「湧きいずる岩清水のように凄烈な味わい」とか「品のいい酸味」とか「バランスのいい口当たり」とか「香ばしい余韻」とか「嫌味のないすっきりとした後味」・・・・・なぁんていう表現だろうか。
お酒は宮城の『伯楽星 純米吟醸』。
うれしいと笑顔を見せてくださったのはお蔵元の新澤さん。昔からこのお酒のみずみずしさや滑らかさや清らかで優しい味わいが本当に大好きだった。
全国の名酒を集めて紹介した【世界に誇る 品格の名酒】を編纂するにあたり、何度かお目にかかることがあって、「みずみずしくて大好き」と目の前でお伝えする機会に恵まれた。ちょっとした愛の告白♪気分だったけれど、もちろん喜んでいただけるとは思いもよらず、率直に好きなところをお伝えしたかっただけ。
また、同書を作成するときの質問やお願い事項にもいち早く対応してくださる「フットワークの軽さ」も、なんだか味に反映されているような気がして、正直ますますファンになってしまった。
体の奥まで涼やかな気分になるお酒
業務上、お肉料理に無ろ過生原酒を合わせてみたり、フランス料理にボディーのある純米酒を合わせてみたり、中国料理に古酒を、フルーツに大吟醸を、チーズやスイーツに貴醸酒を合わせてみたりもするけれど、プライベートでほっと一息ついてなにか一杯というときは、白身魚の昆布〆めとやさしい口当たりの日本酒をやりたくなる。昆布の軽やかな旨味とこりっとした白身独特の歯ざわりに、みずみずしい味わいの日本酒はもうたまらない。ああ、やっぱこれだよなと思う。派手ではないけれどやさしい味わいのこのタイプのお酒は、舌にも胃にもじんわりと染み渡り、脳みそではなく身体の真ん中あたりから「おいしいです」と聞こえてくる感じがする。「伯楽星」は私にとってそんなお酒。
これからじっとり蒸し蒸しの季節が続き、日本酒はどうも・・・となりがちだけど、このみずみずしい、まるでミネラルウォーターのようにすっきりと新鮮な味わいのこんな日本酒なら、すい~すい~と喉に流れ込み、体の奥から涼やかな気分にさせてくれること請け合いだ。
梅雨や夏にもおいしいと感じられる日本酒、あるんですよ~!
冷たい生ビールのあとに、ぜひ、夏向き日本酒を!
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・伯楽星 純米吟醸 1800ml 2800円