ちなみに、蛤ミニ知識
蛤の名前の由来は「山の栗に似ている浜の栗」からつけられたもの。なるほど栗のような形に見える。が、桑名の地蛤はよく見ると「へ」の字型。左右対称ではない。さらに厚みもあってずっしりと重い。殻は、茶色っぽいのや黒っぽいのがより桑名らしいのだとか。桑名の蛤はずっしり重いが、実はこれ中身の重さ。殻は案外繊細で薄い。碁石になるのは日向産の蛤なんだとか。東国原知事、なぜそれを言わない?とお店の方がおっしゃってましたね。
そして、殻にあるラインで年がわかる。今回、しゃぶしゃぶには3~4年ものを、焼きハマには7~10年ものを出していただいた。年を経たものはやや硬いかな。
マッチの大きさと比べるとわかっていただけるだろうか。左二つが7年~10年ものだ |
まるで蒸したような焼きハマ。奥の爪楊枝と比べてみて |
殻の内側に残る小さな貝柱もさくっとした歯ざわりで美味しい。これを取る方法は、貝柱がついている部分の外側を同じ貝で擦るやり方。こそげるときは同じ貝殻で外側からすっと滑らせるときれいに取れる。
ふむ、なるほどきれいに取れることはわかったが、なぜ、擦ると取れるのか? 「なんででしょう? たぶん摩擦熱では?」とはお店の方のお答えだったが、これは答えになってないねぇ~。だって「熱」なら鍋に入れて温められている時点で取れてもいいわけだからね・・・。不思議だ・・・。
蛤しゃぶしゃぶコースは7,000円。とはいえ、入荷によって変わるので時価になる。この日、大蛤の焼蛤をいただいたり、お酒をいただいたりで、一人13,000円ちょっと。満足できる内容だと思う。この蛤ほか、白魚料理やうなぎ料理もかなり魅力的。これからが旬のハマグリ。ぜひ一度お試しを。
最後はこれ、雑炊で決まり |
わがまま言ってうどんも作ってもらう。上品な出汁でいくらでも入る |
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