これから本番、新鮮さ炸裂! 呼子のイカ活き造り!!
唐津、呼子、博多に行って、イカ三昧をしてきた。この北部九州の海岸地域はなんといってもイカが名産。美しく透き通った色合い、コリッとサクッとした歯ごたえ、噛めば噛むほどにじみ出る甘味、ああ、現地でしか味わえないこの感覚。たまらんね。そのうえ、耳や脚は塩焼きや天麩羅で楽しめてまさに一粒で二度美味しい憎いヤツなのだ。
この繊細なイカにぴったりの日本酒を発見。
これから旬を迎えるイカ。同じ銘柄といわずとも、イカを食べるときの参考にしていただけたら、これ幸い。
まずは、とれとれ活きのいいイカ刺しをご覧いただこう。この透明度が新鮮さのあかし。5月末は「ヤリイカ」のシーズン。コリコリとした歯ざわりが楽しめる種類だ。これから夏に向けてさまざまな種類のイカが登場するらしい。
唐津市内の居酒屋さんの活き造り。ご飯やお味噌汁などランチセットで2,500円程度。
呼子の民宿の活き造り。平日イカ三昧プランで一人1泊10,000円ちょっと! お手ごろ!
呼子市内のシーフードレストランの活き造り。コースで2,500円。
お刺身の残りは塩焼きか天麩羅に。これはもう日本酒しかないっしょ・・・。
繊細なイカと九州独特の甘いお醤油に合うお酒は?!
小林酒造の純米酒。720ml 1,155円 |
繊細な旨味と甘味にバランスするのは、濃口も甘口も古酒もNG。できれば日本酒度+0~5程度の辛口ですっきりとフレッシュなあっさりしたタイプがおすすめだ。
さらに、お刺身には「生酒」「生貯蔵酒」「生詰酒」あたりを冷酒でひんやりと新鮮さを楽しむ組み合わせで。塩焼きや天麩羅ならヌル燗で。甘味が倍増するから驚きだよ。
ちなみに、今回いただいた一押しの銘柄は、「萬代」が代表銘柄の福岡「小林酒造」の純米酒。
すっきり爽快な風味でたいへんに上品。イカのソフトな風味をぐぐっとイカしてくれた(←イカだけにね)。
小林酒造は、創業寛政4年の歴史あるお蔵元。純米酒は、糸島産山田錦と三郡山系伏流水を使用した、まさに、地元の原料中心に造られた福岡の地酒といえるだろう。
小林酒造の純米酒。ラベルには「志賀島の誉」とあるが、志賀島休暇村のPBだ。
さらに、イカの名産地「呼子」がある唐津市のお蔵もとのお酒がおすすめだ。
「聚楽太閤」の銘柄で知られる「鳴滝酒造」と、「万齢」の銘柄が人気の「小松酒造」。
どちらもなめらかさと清らかさがあり、すっきりと軽やかな旨味がある。イカの甘味とベストマッチだが、なにより、この地域独特の甘いお醤油にも、すばらしくバランスする。
そう、まさにこれが本当の「地産地消」なのだ。
飽きない味わいの「聚楽太閤」上撰。
こちらは大吟醸「万齢」。淡麗さが際立つ。
呼子の宿でいただいたPB商品「吟生」。
すっきりとした味わいはイカのお造りにぴったり。