平安時代の栄養ドリンク
『延寿』という縁起のいいネーミングがついた屠蘇酒。限定2,400本 300ml・735円 |
お正月といえば「お屠蘇」。
一見、日本酒のような気がするが実際は違う。また「味醂」という人もいるけどそれも違う。
「屠蘇」とは平安時代に中国から伝来した薬用酒のことで、日本酒や味醂に「屠蘇延命散」と呼ばれる数種の薬草を漬け込んだお酒のことをさす。つまりスパイスをブレンドしたリキュールなのである。そのスパイスが薬用効果を発揮するのだから、そう、まさにいまで言うところの栄養ドリンクみたいなものだったのだろう。その不思議なパワーをとりこみつつ、邪気払い、滋養強壮、延命長寿、無病息災を願い、年の初めに家族で飲んだのが「お屠蘇」なのである。
薬局に行けば「屠蘇散」としてこのブレンド薬草をティーバッグのようにして売っているので、日本酒や味醂につけこんで造ってみるのもいい。
市販でおすすめのお屠蘇は、奈良の春鹿が仕込む『春鹿 延寿 屠蘇酒』だろう。300mlの手ごろなサイズがうれしい。
実際の味わいは?
暖かい地方の白ワインのような黄色味がかった色でとろみのある概観。香りは、京都のお菓子「八ツ橋」のような薄荷やニッキみたいな甘い香りがする。ほかにもみかんや金柑など柑橘系の砂糖漬けやキャンディのような香り。さらに山椒や白胡椒的なスパイシーな香りも。味わいはみかんの蜂蜜やニッキ飴、ミントキャンディのようだ。黙って出されると、イタリアのリキュール、そうそう新しいタイプのカンパリかなぁなんて思しまうだろう。
『屠蘇酒』という名前でなければソーダ割りやオン・ザ・ロックスといいたいところだが、これは霊験新たかな「屠蘇」であるからして、やはりここは厳かに素焼きか白磁の杯でそのままいただきたい。本味醂が持つ滋味豊かな味わいと、果実、スパイスの香りが心地よく漂い、飲むほどに身の引き締まる思いがする。こういう風習はやはり残していきたいものだね。だって、これぞ美しい国ニッポンの伝統なのだから。
2007年新春向きの日本酒が勢ぞろい
ほかにも、ミニチュア斗壜入りの嘉美心『元旦祝酒 特別純米酒うすにごり・新酒生酒』、神官直筆千社札付きの酒呑童子『厄除け招福の酒』、家内安全・商売繁盛・厄除祈願のお祓い済みの司牡丹『謹賀新酒 純米吟醸・新酒生貯蔵』・・・などなど新年向きの日本酒が勢ぞろいしている。やっぱりお正月は、日本酒だねぇ。
2007年もみな健康に、幸せに、笑って過ごせますようにという思いをこめて、新たな年に乾杯。
嘉美心「元旦祝酒」特別純米酒うすにごり・新酒生酒【岡山】
ミニチュア斗瓶入りの新酒生酒
限定1,200本! 1.8L 5,250円(予約締切)
酒呑童子「厄除け招福の酒」本醸造原酒【京都】
神官直筆千社札付き! 厄除け招福祈願のお祓い済みの縁起酒 1.8L 2,100円
司牡丹「謹賀新酒」純米吟醸・新酒生貯蔵【高知】
家内安全・商売繁盛・厄除祈願のお祓い済み!
限定3,000本! 12月18日出荷開始 1.8L 3,150円
新政「新年純米しぼりたて」特別純米・新酒生酒【秋田】
元旦夜に搾り始めてその日のうちに出荷
2007年元旦のみ出荷 1.8L 2,940円、720ml 1,470円
■詳しくは、日本名門酒会のサイトへどうぞ。