山田錦のルーツは三重にあり!
こちらが純米。ラベルには鈴鹿川の川面のせせらぎがデザインされている。 |
ひとつは、「うまい酒、良い酒」という意味をもつ「うまさけ」という言葉があるが、これは三重県の鈴鹿にかかる枕詞だということ。
鈴鹿というのはお酒の産地として有名なところだったんだなぁ。
もうひとつ、良質の酒米「山田錦」は「山田穂」という品種を改良して作られた品種だということ。「山田穂」は三重の山田(=伊勢市) で栽培されていた品種で、その昔、全国から訪れる伊勢まいりの人々が伊勢の酒があまりにも美味しいのに驚き、その原料米の「山田穂」を持ち帰り育て、それが広まりのちに「山田錦」に改良されたというのだ。「山田錦」は兵庫の米ではなかったのだね。
鈴鹿にしても伊勢にしても、三重県はいいお酒の産地なんだと改めて実感したしだい。
淡い緑色に輝く鈴鹿川の純米酒
「中取り」とは、もろみを搾るときのちょうど真ん中あたりの部分のみを取ったという意味。バランスがいい贅沢なお酒。 |
銘柄はその名も『鈴鹿川』。
三重県鈴鹿市で140年間お酒造りを続ける清水醸造(株) のお酒だ。
純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、純米吟醸・中取り、吟醸、純米・・・などのラインナップがあるが、なかでも「純米」は、みずみずしさとなめらかさがあり、後味にはやさしいうま味が長く残る。
出来立てのわりにはどこか角の取れた円熟味が心地いい。吟醸ではないけれど、ほんの少し果物のような香りも品がよく、なによりグラスに注ぐとほんのり緑色がかっているように見えるのが、とても涼しげで神秘的な感じ(ラベルの色が反映しているのかな)。地味豊かな野菜料理やお豆の味のあるお豆腐料理にいかがだろう。
強さやつやつや感を楽しみたい方には「中取り」がおすすめ。
お燗で魅力倍増「酒屋八兵衛 特別純米酒」
「八兵衛」は創業者のお名前 |
きりっとした辛口で知られる銘柄『酒屋八兵衛』。
こちらも純米大吟醸、純米吟醸、特別純米などがあるが、「特別純米」は米のうま味があり、冷やだとすっきり飲みやすいが、お燗にすると甘みとコクはぐっと増し、飲み応えのある味わいに変化する。うま味たっぷりのマグロやカツオのお刺身などといきたい。
さてこのショッピングサイトとは、『e-伊勢屋』。
伊勢志摩のおいしいものを丁寧に紹介してくれるサイトだ。ちなみに、サイト参加店「新兵衛屋蒲鉾店」の「じゃこ天」「イカ天」「鯵ちくわ」「無添加はんぺん」は、自然のうま味と甘みがあって、おつまみにぴったり。すごし炙ってお試しあれ。
↓このほかにもおすすめの三重の酒があるよ。なんと伊賀忍者の故郷のお酒だ。
【忍者の故郷伊賀の「若戎」】