食事後は、福井にも女性がソムリエを勤めるバーが出来たらしいということで、片町『煉瓦館』に連れて行ってもらいました。
カウンターとグループで座れるテーブル席の落ち着いた雰囲気。女性ソムリエも、んんんん、なかなかの美人が3人。おまけに親切。でも、グラスワインの説明をもちっと詳しくして欲しかったし、お話もしたかった。大阪『ピノノワール』( クロ-ズアップ「大阪うまい酒、うまいもん探訪」参照)と同じ結果で残念。
翌日の昼は、なんといっても、誰がなんといおうと、カツ丼に決まっています。ご存知ですか、カツ丼の元祖は福井にあるのです。その名店の名前は『ヨーロッパ軒』。
創業者高畠増太郎がベルリンでの料理留学を終え発案したのが、薄切り肉で独特の風味を持つウスターソース風味の名品『ソースカツ丼』であーる。
常々、なんで巷のカツ丼は,べたべたねっちょりと卵がかかっておるのだと、憤りを感じていたのです。
カツ丼はソースオンリー。これ常識。(あ、福井のね)福井育ちの私には本当に懐かしい味で、時折、ぷ~んとソースの匂いを思い出すことがあります。帰ったら、まず、ヨーロッパ軒。これ決まりです。
夕方からは、満開の桜を見に足羽山に。ここは市民の憩いの場で、あちこちに散らばる茶屋では、これまた名物『おでん』と『木の芽田楽』がはずせない逸品。
三角形に切られた薄めのこんにゃくに、福井ならではの味噌芥子をつけてたべる。山頂から福井の町並みを眺めつつ、ぬる燗と『おでん』。ああ~、この世の春。
さてディナーは、オープンしたてのダイニングバーUNA信へ。(おいおい福井にもダイニングバー?)もともと老舗のウナギやさんが、リニューアルしてオープンしたお店らしい。入り口近くにはカフェ、奥がカウンターに、堀こたつ式の小上がり風個室。従業員全員イヤホーンマイクつけてるよ~。そこまで大箱じゃないけど・・・・。
インテリア同様、オシャレ系のメニューをいくつか頼んで、お酒はやはり福井の人気酒『黒龍』の『龍』を頼む。なんとグラスで確か2,500円なり。一瞬引くけど、味はいいはずだから・・・・・、んんんん? なに、なんか違う感じ。前はもちょっと深みとか洗練さとかがあったのに、全体に辛くてトゲがある感じ。
なぜ・・・・。体調のせいかな・・・・・。
お料理は、ウナギはもちろん、福井の特産『へしこ』(サバの糠漬け)など面白いものが用意されています。が、なにせオープンしたて。頼んだものがあちこちにいってしまって大変。ま、温かい目で見てあげましょうか。
福井でイチオシのバーといえば、福井市中央『ブルー・ライト・カフェ』(TEL 0776-23-3700)です。
■ブルーライトカフェのスタッフ。真中が同級生塚本君
前述の『梵』や一本義『伝心』、南部酒造『花垣』など地酒や、十四代、磯自慢など人気銘柄などがいい状態で保存されています。私とオーナー塚本芳之君のお勧めは、
『醸し人九平次』(かもしびとくへいじ)
。
特に雄町の純米は、華やかだけど嫌味でなく、とても洗練された味わい。
モデル上がりの九平次さんに会ってみた~い。ほかにも、ワイン、洋酒類が豊富だし、イタリアンテイストの料理もお勧め。とくにチーズの品揃えと管理には目を見張るものがありますよ。え、なぜ、オーナーを君呼びするのって?それは、私の同級生だからデース! お近くにお立ち寄りの際は、のぞいてあげてくださいね~。
最終日のお昼は、これまた、絶対お勧めのラーメン屋さん『蜂家』で決まり。ここは日本一、いや世界一美味しいラーメンと餃子が食べられます。
とはいえ、本当に知られていない店で、ラーメンサイトのガイドさんも知らなかった店。もちろんメディアには一切出ません。
チリチリ手打ち麺と透通った淡いお醤油味。いわゆる、支那そばって感じ。餃子が薄手の皮でやや小さめ。柔らかいけど、かりっとした焼け目で、芥子酢醤油で食べるあっさり系。ああ~ん、たまら~ん。やっぱり世界一美味しいわ~ん。
正直、ここを知らずして「ラーメン王」とか「ラーメン博士」とか、言って欲しくないわねっ。
文句があるならかかってきなさいっ!!
というわけで、今回はあまりお酒の話題が出ませんでしたが、なんせ私の生まれ故郷。訪ねてみたいという方は、ぜひ、ご参考に。
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