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4人の「おとうさん」ガイドに取材!! おとうさん×おとうさん!(2ページ目)

父の日にちなんで、今回、ガイドの皆さんに取材をさせていただき、「おとうさん」にスポットを当て、色々な角度から「おとうさん」に関するお話を伺いました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

「Webプロデュース」の前野智純さんの場合


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● 前野さんにお聞きした、前野智純さんのおとうさんの好きなところ

自営業を営んでいた父は、とにかく様々な人に慕われる存在でした。趣味の釣りを通じて知り合った高校生くらいの子が悩みの相談に来ることもあれば、近所の人、お客さん、同業者など、毎日のように来客があり、むしろ誰も来ない日が珍しいくらいでした。家族だけの夕食の時など、妙に物足りない感じがしたものです。

短気で荒っぽいところもありましたが、情が深く、涙もろい。何より、世間の常識に惑わされることなく、自分の頭で考えて行動する。弱音は吐かないが、人に弱いところを見せる強さも持っている。底抜けに優しい。そんな人間性が、人を惹きつけたのだと思います。

15年ほど前に46歳の若さで他界しましたが、闘病中に私たち家族に見せた強さと、一時退院中に私と2人で釣りに行った時の、死を覚悟していたであろう父の、小さく寂しい後ろ姿が忘れられません。

私は会社を経営するにあたり、また子どもと接するにあたり、今でも「父はこんな時どうしていただろうか」と考えます。心から尊敬できる、人生の師匠です。


● 前野さんにお聞きした、子育てのこだわり

大阪のハーベスト村で
自分の頭で考えられる人になって欲しい。例え周り全員が右を向いても、一度「なぜ右なのか」を考え、自分は左と思うのなら、迷わず左に進んでいく人間になって欲しいです。その結果失敗しても、それは大きな糧になるでしょうから。何も考えずに周りに合わせて失敗しない人間が、今の日本の閉塞状況を作っていると思います。

決められたことを黙々とやっていれば良かった成長期とは、今は本質的に違います。自分が歩んできたレールは、既に錆びてボロボロになってしまっているにも関わらず、それに気付かず一生懸命そこに子どもを乗せようとしている親が多すぎるように思います。自分の頭で考えてこなかった人にとっては、それが全て。それしか見えないんですね。そういう人たちは決まって俗に言う高学歴なのですが、自分にはそれしかないものだから、子どもにもそれを押しつけてしまう。それでは子供が余りに可哀想です。これからの時代、全く使い物にならない人間になってしまうことは目に見えていると思います。

そういう人間を大量生産する社会のシステムの中で、いかに自分で考える力が重要かを、子どもと一緒に学んでいきたいと強く思っています。

ディズニシーで
また、先日こんなことがありました。今は、ほとんど朝しか息子と顔を合わせる時間がありませんので、朝食後少し一緒に遊ぶのですが、その時、息子が『おなら』をしたんですね。で、「ピーちた(した)」とケタケタ笑いながら言うので、「ピーじゃなくてプーでしょ」と言ったのですが、それを聞いていた妻が「おならが『プー』というのは固定観念。この子が『ピー』と聞こえたのなら『ピー』でいいじゃない」と。

それを聞いて、私は自分が恥ずかしくなりました。確かに、その時のおならの音は、『プー』よりも『ピー』に近かったのです。些細なことですが、そんな素直な感性を、つまらない固定観念で押さえつけることだけはしたくないと、その時改めて思いましたね。すみません、下品な話で(笑)。


● お子さんにお聞きした、おとうさんの好きなところとやめてほしいこと

好きなところは、「2歳半につき、回答不能。」

やめてほしいことは「ペチン」
(※悪さをした時に、お尻を叩かれること。恐らく一番嫌なことでしょう。「ペチン」という言葉を聞いただけで、「いや~」と言いながらお尻をカバーします。)


●前野さんにお聞きした、理想の父親像

いくつになっても子どもに安心感を与えられる親でありたいですね。嘘はつかない。約束は必ず守る。心から笑う、泣く。真剣に叱る。そして、自分の人生を真剣に生きている。そんな姿を常に見せていたいです。

私が社会に出る時、少し人と違う道を歩もうとする私に、父は「お前の骨はわしが拾ってやる。心配するな」と言ってくれました。その数年後には父が死んでしまうのですが、それが唯一私との約束を守れなかったことでしょうか。私にはいつも、親の絶対的な愛で守られているという安心感がありました。その意味で、理想の父親像は私の父と言ってもいいかもしれません。
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