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~手塚治虫がアトムを通して伝えたかったこと~ 今、よみがえる鉄腕アトム(5ページ目)

2003年4月7日、それは鉄腕アトム誕生の日。それに合わせて、フジTV系で「アストロボーイ・鉄腕アトム」が始まりました。アトムについて、詳しく勉強しましょう。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

■■ 手塚治虫先生と手塚眞先生からのメッセージ ■■


鉄腕アトムの原作者、手塚治虫氏は1989年に亡くなられましたが、手塚治虫氏がアトムを通して我々に伝えたかったメッセージは、半世紀過ぎた今も尚、色あせることはありません。

(1951年4月からスタートした連載漫画『アトム大使』としてアトムは生まれました)


手塚治虫氏がアトムを通して私たちに伝えたかったことを「ガラスの地球を救え」(手塚治虫著)より以下に抜粋させていただきました。

「アトムはロボット工学やバイオテクノロジーなど先端の科学技術が暴走すれば、どんなことになるか幸せのための技術が人類滅亡の引き金ともなりかねない、いや現になりつつあることをテーマにしているのです。

一言で言えば、科学と人間のディスコミニュケーションということです。ディスコミニュケーションという点では、科学と人間もそうですが、いま地球と人類にそれが起きている。もっと地球の声に耳を傾けるべきだと思うのです。

ぼく達は間違った道に踏み込んできたのかもしれないが、あの罪のないたくさんの子ども達を思うとき、とても人類の未来をあきらめて放棄することはできません。子どもというものは、生命力に満ちているし、その可能性は無限です。ただし、緑豊な地球あればこその話です。

たとえどんな状況にあっても明日への夢につなげていくための活力や理想を育むことがわれわれ大人の責任ではないでしょうか。


そんなメッセージは1963年に始まったアニメでは表現されていませんでしたので、アニメを観て育った子ども達にとっては,ただ明るいイメージだけのアトムでした。


そのことに関して、手塚治虫先生は、どのようにおっしゃっていたのでしょうか。

(c)Tezuka Productions.
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