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韓国料理の食事マナーを知ってる?

何気なく口にしている韓国料理ですが、食事マナーがあることをご存知ですか?日本でもきちんとしたお店では作法を頭にいれて料理をおいしくいただきたいものですね。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

これだけは頭にいれておこう!
韓国は儒教の影響を受けている国

昨今、日本でも本格的な韓国料理店が増え、気軽に韓国料理を食べられるようになりましたね。そんな韓国料理ですが、料理をいただくときのマナーを知っていますか?

ナムル等
 
韓国でも最近は作法が厳格に守られているわけではないようですが、日本で食べるときも、ある程度のマナーは頭にいれておきたいものですね。
韓国は儒教の影響を受けている国。日本とは異なったマナーがたくさんあります。細かく挙げていくと大変な量になってしまいますので、ここではこれだけは知っておいたほうがよいと思われるマナーをご紹介します。

■韓国の匙と箸
韓国料理のカトラリーの基本は、匙(スッカラ)と箸(チョッカラ)。

スッカラ
 
匙は、“ごはん”やスープを食べるときに、箸は大皿から自分の皿へおかずをとるときや料理をつまんだりするときに使います。日本人の私たちは、ごはんはつい箸で食べたくなってしまいますが、これはマナー違反。また、食事中は匙を常にごはんかスープの器のなかに入れておくことも忘れずに。匙を卓上においておくと、食事が終わりましたよ、というサインになってしまいます。右手に箸、左手に匙と一度に両手を使うこともよしとされませんので、ご注意を。
食事が終わったら、カトラリーは元の場所におき、ナプキンがあったら、きれいにたたんでテーブルの上におきましょう。

■食器は手に持たないこと
日本人はついやってしまいがちなのですが、韓国では食器を手に持つことはタブー。手は膝の上などや器に軽く添える程度にしましょう。匙と箸は少し長めにできているので、さほど食べにくさも感じないと思いますよ。それに、韓国の器はたいてい金属製ですので、持つと重たいですし、熱いです…。

■食べる順番
食事をいただくときは、まず匙を右手に持ち、スープや汁物をひとくち(これは日本料理のマナーと同じですね)。それからごはんを食べておかずへ。
料理は基本的に皿の左から食べます。そして、韓国は目上の人を大切にする国。食べるときは年長者から箸をつけ、料理を受け取るときは両手を使います。また、目上の人の食事が終わるまで席を立たない。これが原則のようです。

■食べ残しても大丈夫!
小さなおかずがたくさんでたり、大盛り料理が多い韓国料理。もうこれ以上は食べられない…でも残したら悪いかしら…なんて心配はご無用。食べきれないくらいの料理でもてなすのが韓国流ですので、料理を残しても大丈夫。逆に料理を残さず食べてしまうと、接待のときなどは足りなかったと思われるようです。


いかがでしたか?日本とは正反対のマナーがあって、驚かれたのではないでしょうか。でも、音を立てて食べたり、迷い箸、目上のかたを上座に通す、などは日本と同じ。共通することもたくさんありますので、日常食事のときに気をつけていることに、儒教の精神を少し頭に入れるだけで、韓国料理が今まで以上に楽しめますよ。ぜひお試しください。

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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