エスニック料理/おすすめアジア料理店

インドネシア料理 目黒 「cabe」(2ページ目)

在日インドネシア人やインドネシア通に愛される、目黒の名店。ランチの営業時間はなんと17時まで。知っているとなにかと重宝する店だ。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

定番料理から珍しい料理まで、ずらり勢ぞろい

料理数は、都内のインドネシア料理店と比べると目を見張るものがある。かなりの数だ。通常メニューの多さもさることながら、メニューの1ページめに記載された季節限定メニューや期間限定のトライアルメニュー。これらがぎっしりと書かれており、眺めているだけでも料理への期待が高まり、胸がそわそわと騒ぎだす。

酸味や甘み、苦み、香ばしさが牛テールスープに溶け込んだ「ソプ・ブントゥット(牛テールスープ)」。レモンをギュッと搾り、好みでサンバルやケチャップ・マニスでアクセントを。定番のナシゴレン(インドネシア炒飯)やアヤム・ゴレン(インドネシア風鶏の唐揚げと生野菜)、サテ・リリット(バリのつくね風串焼き)、ルンダン・サピ(牛肉のスパイス煮)などに加え、脇をかためるメニューもまた魅力的なものばかり。

グネツムの種子をつぶし、天日で乾燥させた少し苦みのある「エンピン」というおせんべい(上野のセンタービルの地下でも手に入るけれど、メニューにあるとやっぱり嬉しい)をはじめ、庶民の味、ソト・ババット(モツ煮のスープ)やソプ・ブントゥット(牛テールのスープ)などのスープ類も充実。(スープはごはんにかけて食べると美味!)。
また、イカン・ペペス(魚のバナナの葉包み蒸し)やマルタバ(インドネシアのお好み焼き)といった珍しいメニューも。

在日インドネシア人に愛される現地スタイルの味

スパイス類でマリネした魚をバナナの葉に包んで蒸しあげた「イカン・ペペス」。料理を手掛けるのは、来日して20年、ジャワ島出身の女性シェフである。この店には在日インドネシア人が多く訪れるということもあり、味は現地スタイルのまま提供しているそうだ。
インドネシアは多民族国家。宗教や生活習慣によって味や料理スタイルはさまざまである。だから、できるだけ客ひとりひとりの好みに合わせて調整しているのだという。

また、メニューも在日インドネシア人の声で次第に増え、現在のような豊富なラインナップになったのだとおっしゃっていた。珍しいメニューに出会えるのはこのお店の最大の魅力。それだけ、インドネシアの人達に愛されている店、という証なのでしょうね。
ソプ・ブントゥット
イカン・ペペス
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます