フフホトの名物パン&定番チーズ
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写真左上:丸いタイプと平たいタイプのペイズ。写真左下:揚げパン(中国スタイル)写真右上:豆のペイズ。写真右下:チーズ。乾燥タイプと半乾燥タイプ。 |
フフホトの朝の定番のパンといったら、ベイズである。ベイズには丸いものから平たいもの、塩味から甘いものまでさまざま。街のいたるところで売られていて、老若男女問わず、多くの人たちに愛されているパンの代表格である。ワタシがホームステイしたマンションの一角にもベイズ屋さんがあり、早朝にはアツアツを求めて、多くのひとがぞろぞろと買いに行くのを見かけた。
丸いものは、まわりが硬めでなかがもっちり。粉の甘みだけが感じられる実にシンプルな味わいである。平たいものは、いくつもの層になっていて、油分はゼロ。少し硬めで、かみ締めるほどに素朴な味わいが滋味あふれる味に変わっていく。それほど感動する味ではないけれど、また食べたい、そう思わせるパンである。
朝の食卓にひと花添える重要な役者といえば、チーズ
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草原暮らしのお母さんが作った、乳脂肪分の高い「ウルム」。クリームチーズのようにねっとりと濃厚。パンとともに、朝ごはんに欠かせないのがチーズ。乾燥したものから柔らかいものまで数種類のチーズが食卓を飾り、そのまま食べたり、スーテーツァイやミルクなしのお茶に入れたりしていただく。
ウルムと呼ばれる乳脂肪分の高いクリームもあるけれど、チーズは比較的乳脂肪分の低いタイプが多いよう。
チーズは羊、山羊、牛、ラクダの乳から作られ、生乳によって香りはさまざま。モンゴルのチーズは、他の国のチーズに比べたら、香りが強めで、塩味をあまり感じない。チーズ作りは、モンゴル国でじっくり見てきたので、そこで紹介したいと思う。
さて、お次は、次第に食卓から消えつつある、伝統的な内モンゴル自治区の朝ごはん。
■内モンゴルの朝ごはん【2】