晴れ渡る空のような青色に彩られた街、フフホト
中国の北部、モンゴル国とロシアの南。この地に内モンゴル自治区はある。中華人民共和国の自治区、日本の3倍くらいの地域である。区都は、“青い城”を意味する「フフホト(呼和浩特)」。
フフホトの街を見渡せば、建物の壁や天井、風にたなびく旗など、いたるところに鮮やかな青色が溢れていた。青色はフフホトの人たちの生活になくてはならない色のようだ。そういえば、知り合いのモンゴル人たちの多くは、青が一番好きな色だと言っていたなぁ。
フフホトで生活をしてやっと慣れてきた頃、街中を歩いていると、なぜかいつも澄んだ気持ちになれたのは、この地が晴れ渡る青空のような色に彩られていたからなのかもしれない。いまおもえばそんなふうに思えてくる。青色が意味する深さをしみじみと考えてしまった。
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内モンゴル自治区周辺の地図この地に生活する民族は、蒙古族をはじめ、漢民族、回教族などさまざまである。モンゴルという名がつくからには、やっぱりモンゴル人(蒙古族)が多いんでしょ?と思いきや、住民の多くが漢民族で、蒙古族は少しだけ。自治区になったばかりの頃は違ったようだが、時ともに、蒙古族と漢民族の割合が逆転してしまったのだという。ウイグル自治区をみてもそうだが、漢民族おそるべし!はたしてこれでいいのだろうか・・・と思ってしまうのは私だけであろうか。
さて、今回の内モンゴル自治区の旅は、一緒に旅したモンゴル人女性がフフホト出身ということもあり、滞在したのはこの地だけ。この地から車で4時間ほどとばせば、草原に行くことができ、大自然にふれることができるといわれたのだが、数日後にモンゴル国で遊牧生活をすることになっていたので、ここでは都会生活を満喫することに。(内モンゴルの草原はかなりいいらしいですよ。時間があれば行きたかった!)
フフホトといったら、やっぱりモンゴル料理!
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日々変化するフフホトの中心地。いやはや、フフホトはさすが自治区の中心都市。街の中心には高いビルがズラリ。ネオンはきらきら。そして、北京オリンピックの影響で建設ラッシュ、という状況。いやぁすごいものです。
でもね、そのせいで、街中が埃っぽく、街路樹をはじめとする多くのものが輝きを失ってしまったとか。これまた皮肉なものですね。
さて、フフホトの伝統的な料理といったら、やっぱりモンゴル料理。ということで、ここではモンゴル料理を中心にご紹介。(ちなみに、街には中国料理店がそれはそれはたくさん!)では、まずは朝ごはんから。