エスニック料理/おすすめアフリカ料理店

エジプト 「エル・サラーヤ」(2ページ目)

渋谷から四ッ谷へ移転したエジプト料理店。古代エジプトの時代から食されていた美容や強壮剤にスポットをあてながらお店を紹介。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

東京唯一の本格エジプト料理店がオープン!

数年前、渋谷の東急ハンズ近くのエジプト料理店「エル・サラーヤ」には、オープン当初からよく足を運んでいた。しかし、しばらくすると閉店。新宿に創作料理を出すお店はあるものの、本格的なエジプト料理が食べられるお店はなくなってしまい、がっかりしたものだが、それも束の間、しばらくすると朗報が届いた。
2005年8月29日。渋谷にあった「エル・サラーヤ」のオーナーシェフ、シャラビィ・マケド・ハムディさんが、四ッ谷に再びエジプト料理店「エル・サラーヤ」をオープンしたと。

「タージン ダガーグ」 ヨーグルトとスパイスでマリネしたチキンとポテトのオーブン焼き

お店の紹介の前に、ちょっとエジプト料理の特徴を。
エジプト料理は、とにかくスパイスにんにくをたくさん使う。といっても、素材の香り、味、色、ぬめりなど素材本来の味を生かすため、香辛料はほんの少しの量しか使わず、香辛料はあくまでも素材の立役者。
エジプト料理は決して辛くはなく、にんにくの香りもほとんど感じないのが特徴だ。
使う油はオリーブ油とコーン油がほとんど。日本でも馴染みの野菜や豆をたくさん使ったヘルシーな料理が多く、メニューもバラエティーに富んでいるため、日本人には比較的馴染みやすい料理ではないだろうか。

さて、そんなエジプト料理を「エル・サラーヤ」のメニューから紹介すると、まずは欠かせないのは、「モロヘイヤスープ」。
栄養満点のモロヘイヤに、古代エジプトのカイロの商人が強壮剤としていたシナモン、白こしょう、カルダモンなどのスパイスに、にんにく、玉ねぎがはいった最強メニュー。
個性的な食材の組み合わせなので、何だかクセがありそう・・・と思ってしまうかもしれないが、食べてみるとこれが全然!
スパイスが入っていることを忘れてしまうくらい、とても優しい味。鶏がらの味が生きているからだろうか、コクもある。

また、「タ―メイヤ」(そら豆のコロッケ)もはずせない。
そら豆をつぶして、これまたパワフル野菜のニラ、にんにく、パセリにスパイスを加えたコロッケ。モチモチとした食感にゴマの香りがアクセントになった一品だ。
コロッケといっても、衣をつけていないので意外とあっさり。ただ、つなぎを加えていないせいか、冷めると硬くなってしまうので、アツアツのうちにどうぞ!

ほんの一部しか紹介できなかったが、このように激動の時代を乗り切ったエジプトの食には、元気になるヒントがたくさん隠されている。
「エル・サラーヤ」には、アラビアの雰囲気満点の「マシュラベイヤホール」の部屋もあるので、ミステリアな歴史に包まれながら、古きよき古代エジプトの栄光を色濃く残す、エジプト料理を一度体験してみてはいかがだろうか。あっと驚く不思議なパワーがもらえる・・・かもしれない?!

■「エル・サラーヤ」 
所在地:東京都新宿区三栄町一番地堀内ビル1F
TEL:03-3353-9394
営業時間:11:30~14:30(祭日はランチなし)
     18:00~23:00(~22:00LO)
定休日:日曜
交通・アクセス:四谷駅四谷口より徒歩3分
地図:Yahoo!地図情報

HP:エル・サラーヤ
毎週土曜日はベリーダンスショーあり

■グルメにまつわる艶話Part1 ペルー編
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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