ベトナムで人気の生春巻き「ボービア」に注目日本でもお馴染みの生春巻き“ゴイ・クォン”日本で生春巻きといえば、サニーレタス、ミント、バジル、米麺、ニラ、豚肉、エビなどをライスペーパーでくるりと巻き、タレにつけて食べるヘルシーな料理を思い浮かべる人がほとんどではないだろうか。ベトナムでは生春巻きとひと言でいっても、実はこれ以外にも何種類かある。そのひとつが「ボービア」。“ラップスーン”と呼ばれるベトナムのサラミ(腸詰)、薄焼き卵、干しえび、しゃきしゃきとした食感の“くず芋”、ピーナッツ、香菜などをライスペーパーで巻き、タレにつけて食べる料理だ。ボービアは夕方から屋台で売られ、女性に大人気のおやつ。特に、女子学生が学校帰りにおしゃべりを楽しみながら食べている姿をよく見かける。ゴイ・クォンとボービアの違いは、中身はもちろん、中身の具に味があるかどうかが大きい。日本でいう生春巻き(ゴイ・クォン)は、具自体に味がほとんどなく、どちらかというと素材の“香り”を楽しむさっぱりとした料理。それに対してボービアは、それぞれの具に味があり、“味の調和と香りの両方”を楽しめる料理だといえるだろう。ほんのり甘いサラミ、干しえび、卵の味と、くず芋のシャキシャキとした食感、香菜の香りが、食べすすむうちに口の中で融合し、素朴ながら味わい深いそのハーモニーに魅了される。ゴイ・クォンとボービア、どちらが好み?と聞かれたら、わたしの場合、食べる状況にもよるけれど、ボービアと答えるかな。さて、ベトナムで人気のボービア。なぜか日本ではなかなかお目にかかれない。なぜ・・・?それはきっと、作るのに手間がかかるし、くず芋が手に入らないから。ところがつい先日、そんなレアな料理である「ボービア」を出している店を発見した!「ボービア」の料理写真と食べられる店は次のページでご紹介!!12次のページへ