ちなみにこの店、メニューにない料理も頼めば喜んで作ってくれる。日本人になるべく多くのネパール料理を知ってほしい、と常におもっているライさんにとっては、こんなに楽しいことはないらしい。
この間、ネワール族の特別料理コースを頼んだら、
「メニュー以外の料理をこんなにたくさん作るのは初めて。いろいろ作ってあげたくなるねぇ。」と喜色満面でこう言ったあと、「あっそうそう、あれ食べたことある?じゃあ、これは?う~ん・・・でもそんなに食べられないよねぇ。」
というやりとりが続いた。
実は、顔も料理も日本とそっくりなところが多いネパール。遠い昔、日本列島とユーラシア大陸は陸つづきだった。そんな一説がふと頭をよぎる。ネパール料理、なかでもネワール族の料理を口にすると、さも昔から知っていたかのような親しみが涌いてくる。間違いなくネパールには底知れぬ食文化が眠っている。そんなふうに思えてきてならない。
日本との共通点を見つけに、マナカマナへふらっと立ち寄ってみてはいかがだろうか。
最後に、ネワール族だのライ族だのと様々な民族の名前を出したが、料理は民族によってそれぞれ違いがある。どの民族の料理が食べやすいかといったら、まずはネワール族かもしれない。辛い料理が好きだったら、ライ族。
詳しくは、直接店に行ってライさんに聞いてみてください。ちょっとした会話から、話が弾んで楽しい文化交流の場となるとおもうので。
■スペシャル料理の一例
【写真左上】
アチャール(ネパールの漬物)大根、ニガウリ
ツォエラ(マトンのスパイス焼き)
カチュラ(生マトンのスパイス和え)
チウラ(蒸した玄米を乾燥させたもの)
バットマス(豆のスパイス和え)
ウォー(すりつぶした豆を焼いたもの)
【写真右上】
マサラパパド(豆のピリ辛野菜のせ揚げせんべい)
【写真左中】
マッツァフライ(魚の香味フライ)
【写真右中】
ドライカシュマスカレー(皮つきマトンのカレー)
【写真左下】
黒ダールカレー(黒豆のカレー)
【写真右下】
プラウ(ネパールのパラリとしたスパイス炊き込みご飯)
この他、ゴルベラアチャール(トマトの漬物)、チャイ(ネパール茶)がつく。
■ネパール料理店「マナカマナ」
所在地:板橋区大山東町59-20-2F
TEL:03-5375-6555
営業時間:11:00~15:00 (ランチ850円食べ放題)
17:00~22:30(LO)
定休日:無休(年末年始除く)
交通・アクセス:東武東上線大山駅より徒歩1分
地図:Yahoo!地図情報