「蒙古焼(モンゴル式ジンギスカン)」。熱した石の上に、カリッと炒めた羊肉と生の玉ねぎをのせた、モンゴルスタイルの1品だ。
「故郷(ノタガ)」然り「大蒙古」でも、使用する羊肉はすべてマトン(日本では飼育期間が1歳以上の羊肉のことをいう)だが、この料理だけは特別。
日本人向けに、柔らかいラム(飼育期間が4ヶ月~1年の羊肉)を惜しみなく使っている、客にとってはなんとも嬉しい料理だ。店のかた曰く、実は採算を度外視した、サービスメニューなのですって。(笑)
本来、モンゴルでは肉は噛み応えがあるほうがおいしいとされ、ラムは肉の量があまりとれないので、マトンだけを食している。そのため、モンゴルの人達は肉を調理するときは、最低限の時間しか火を通さない。
「蒙古焼」も当然肉の食感をしっかりと残している。人によっては、弾力がありすぎて噛み切れない・・・とおもう人もいるかもしれない。
しかし、“じゅう~っ”と肉が焼ける音を聞きながら、アツアツの羊肉を頬張ると・・・。
かみ締めるごとに肉が口の中を元気よく踊り、じわりじわりと肉汁に満たされる。食べすすむごとに、モンゴル流の羊術にどっぷりとはまってしまう。
「蒙古焼」、これはビールのつまみにはたまらない!まずビールとこのラム料理を注文し、その後マトンを心行くまで味わい、マトンとラムの味わいの違いを比べてみるのもよいかもしれない。
現在、オープン記念期間をいうことで、「蒙古焼」は780円。2人でこのメニューを2人前とビールを頼み、さらにもう1人前追加して帰っていく客も多いという。
単品のみならず、内モンゴルサラダ2品がついて980円のセットや、内モンゴルサラダ4品、チャナサンマハ(羊肉塩茹で)、ホーショール(揚げ餃子)、ボーズ(蒸餃子)、モンゴルうどんに飲み放題2Hがついて3800円のコースもある。
どちらもかなりオトクなメニューだ。客としてはとても嬉しい価格設定だが、これで採算がとれるのだろうか・・・ちょっと心配してしまう。
モンゴルの鍋料理、羊しゃぶしゃぶ「ハルントゴ」がコースに
11月から、モンゴルの羊しゃぶしゃぶ「ハルントゴ」がコースメニューとしてお目見えするそう。羊のしゃぶしゃぶ(野菜つき)
チャナサンマハ
バンシ(水餃子)
モンゴルうどん
内モンゴルサラダ3品 がついて3000円。
寒くなるこれからの季節、「大蒙古」は秋の宴会や忘年会などさまざまなシーンで重宝する店だ。場所が亀戸だと聞き、“都心からちょっと遠いなぁ・・・”と最初は少しためらったが、行ってみると意外と近くてビックリ。
またひとつ、羊肉を満喫できる店が増えて、わたしの羊肉熱はさらにヒートアップしそうだ。
■モンゴル料理「大蒙古」
所在地:江東区亀戸6-60-1
TEL:03-5626-9898
営業時間:17:00~00:00(23:30LO)
定休日:毎月第一月曜日
交通・アクセス:JR亀戸駅北口より徒歩1分
地図:Yahoo!地図情報
■本店 モンゴル料理店「故郷(ノタガ)」