唐辛子、とうもろこし、かぼちゃ、さつまいも、アボカド、カカオ。これらの食材はすべてメキシコが原産地。食材が豊富なメキシコには、思わずカメラを向けたくなるものがたくさんある。そこで、私が今回お世話になったお宅で見つけた、ちょっとおもしろい食材をご紹介!
アボカド
一見、日本で目にするものと何ら変わりがないかと思いきや、実はこれ、皮ごと食べられるアボカド。
もともと黒い色をしていて、表面はツルツル。皮も薄い。皮には少し苦みがあり、果肉は比較的さっぱりとした味。皮の苦みが濃厚な果肉のアクセントになり、一緒に食べるとバランスは抜群。サラダにのせて食べることが多い。
レチェ・ケマーダ
山羊のミルクと砂糖で作ったお菓子。レチェは“ミルク”、ケマーダは“焼いた”を意味する。一般のスーパーマーケットなどでは売られていない、小さな田舎町でひっそりと作られているレアものだとか。
ねっとりとしてものすごく甘いけれど、チーズのような濃厚な山羊のミルクの味がクセになる。
さとうきびから作った砂糖
“これはあまり食べられないものなんだよ”と、ちょっと自慢げに出したくれた、レチェ・ケマーダ同様に珍しい砂糖。
まわりをココナツの葉で包み、写真のような形で売られている。(所々白いのはココナツの葉。ココナツの葉がうまくとれなかったい...)
グリーントマト(TOMATE VERDE)
緑色のトマト。小ぶりでホウズキのように皮をかぶったまま売られている(たまに皮がはじけているものもあるけれど)。茹でたり焼いたりした後、ミキサーにかけて唐辛子などを加え、サルサを作る。
カカオ
チョコレートの原料として名高い、ナワトル語で“cacahuatl”と呼ばれていた樹の果実。昔は神からの授かり物として重宝されていたそうだ。一つの果実に30~40粒種子が入っており、擂り潰して飲料として親しまれている。
なんでも、昔は食用よりも通貨として流通しており、偽造カカオが出回ったといわれているほど高価なものだったとか。そういわれると、持つと確かにずっしりと重いし、黄金色が何となく品があるように思えてくる・・・。
チチャロン
乾燥させた豚の皮をラードで揚げたもの。そのままビールのおつまみとして、またサルサに入れてタコスの具としても食べる。写真はスーパーマーケットで買った袋詰めのものだが、メルカドのチチャロン屋や豚肉屋で買ったほうが美味しい。食べ方は違うけれど、タイやフィリピン近隣国でも食べられている。メキシコではフィリピンから伝えられたといわれている。
チョリソ
スペインから伝わったといわれる香辛料を使った辛いソーセージ。メキシコのものは太くて柔らかい。それにすごく辛くて塩辛い。手でちぎってじゃがいもと一緒に炒め、タコスの具などにする。
メキシコ産ライム
台所にストックされていた小ぶりで丸みのあるライム。3段の棚にいっぱい入っているほか、横に置いてあった袋にもたくさんはいっていた。メキシコ料理がいかにライムを多用するのか実感した。
<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.1最近のメキシコ・シティ
<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.2サンミゲル・デ・アジェンデ
<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.3メキシコの珍料理
<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.4メキシコの庶民の味【1】
<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.4メキシコの庶民の味【2】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。