カルネヴィーノ（四谷三丁目）(2ページ目)

5本指……いや3本指に数えられます！

しっかりとした主張をもつ「ホタルイカとルッコラのリングイネ」。

忘れてならないのがパスタの存在。「パスタのおいしいお店」の3本指には確実に数えられます。

ルッコラ、トマト、ホタルイカetc……、そのすべてが激しく共鳴し合う「ホタルイカとルッコラのリングイネ」や、ぷりっぷりの海老となめらかなニョッキの対比が素晴らしい「小海老とフレッシュトマトのニョッケッティ」など、どれを食べても文句のつけようがありません。

食感の対比が素晴らしい「小海老とフレッシュトマトのニョッケッティ」。

また、香りの良さ＆繊細さは 「ボローニャ風ミートソースのリガトーニ」や「仔羊のラグー　タリアテッレ」といった野菜以外のメニューも同様で、適度な濃厚さの中に軽やかかつ繊細な香りが備わっています。ミートソースでありながら実にキレイで、フレッシュ感さえ感じるほどです。

左上：「ボローニャ風ミートソースのリガトーニ」　右上：「仔羊のラグー　タリアテッレ」左下：「和牛ホホ肉の赤ワイン煮」　右下：「イベリコ豚ホホ肉のロースト　レンズ豆とタイムのソース」

まさにシンプル・イズ・ベスト！

オリーブオイルに漬け込んで焼いた「仔羊のグリル　レンズ豆の煮込み添え」。

セコンドにしてもそうですね。「和牛ホホ肉の赤ワイン煮」、「イベリコ豚ホホ肉のロースト　レンズ豆とタイムのソース」、「仔羊のグリル　レンズ豆の煮込み添え」、「短角牛ロースと野菜のグリル」、「短角牛リブロースのタリアータ　有機野菜のサラダ添え」……、どれも極めてシンプル。素材の持ち味を前面に押し出した仕上がりです。

噛むほどに旨みが溢れる「短角牛ロースと野菜のグリル」。

この4種類の中でも特にホホ肉の煮込みは素晴らしかった！　でも今はもうこのメニューはやっていないんです。和牛のホホ肉ではなく仔牛のホホ肉に変わったんですね。もちろん仔牛もおいしいんですが、ボクが2005年12月に食べた和牛ヴァージョンは、未だに忘れることができません。ぜひ復活させてほしいですね。

「ドルチェ盛り合わせ」。中央が「カタラーナ」。

あ、それから、ドルチェの「カタラーナ」は注文必須ですよ。ひと言で言うなら「凍らせたクレーム・ブリュレ」。ボクはプディング系統のものには目がないのでありとあらゆるものを食べ尽くしていますが、これには正直驚きました！　今はもう、毎回必ずオーダーしますね。傑作中の傑作です！

値段の安さも含め、トータル的に考えると、「人に最もおすすめしやすいお店」といえるでしょう。


「エノテカノリーオ」は、来栖けい最新刊「シェフと美食の王様　選び抜かれた最高の料理人11名と究極の680皿」の中でも大きく紹介しています。

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＜店データ＞
■カルネヴィーノ（旧：エノテカノリーオ）
所在地：東京都新宿区愛住町9-5　テラス・コジマ1・2F
TEL：03-5919-2822
営業時間：11：30～13：30L.O./ 18：00～21：30L.O.
定休日：月曜日
東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅徒歩3分
地図：Yahoo!地図情報
HP：カルネヴィーノ