ディナーコースより
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フランス産プッサン鶏のロティ 塩漬けレモンとプロヴァンスオイル風味。肉厚でジューシーなモモ肉が堪らない逸品。 |
では、珠玉のプチ・メゾンから大いなる可能性を秘めたグランメゾンへと、その名の通り大きく生まれ変わった「ヴァリエ」のディナーコースを御紹介していきます。
・アペリティフの伴侶 各種アミューズ
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Amuses Gueule Varier |
まず、スプーンに乗せられた「サーモンのタルタル」は、ディルと共に添えられたエアリーなクリームが、脂の乗ったサーモン(タルタル)を優しく包み込みながら、口の中で馴染むように溶けてゆくのです。クリームの中に忍ばせたウオッカの、ほのかなブーケが余韻を残し、すっきりとした後味に。
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蟹とクスクス 茄子のムースとトマトの泡 | トマトと赤ピーマンのムース |
3つ目は、「蟹とクスクス 茄子のムースとトマトの泡」。蟹とクスクスを和えたものに、茄子のムースと、トマトの泡を添えた一皿で、チェリーとグレープフルーツを刻んだものが乗ってあります。これは足し算料理の傑作というか、理想型ですね。果実味と、海と大地のミネラルを彩り鮮やかに、味覚と視覚の両方から魅せつけてくれる逸品。その味わいの精妙なバランスには思わず唸ってしまうほどです。
・甲殻類の軽いブイヨンで仕上げた海からのリゾット
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La Mer en Risotto Sauce Coulis d'une Americaine Legere |
次ページでは、バロティーヌや魚料理を御紹介します