最高の魚料理
・オコゼのファルシー クレピーヌ包み焼き プロヴァンス風
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Roti de "okoze" crepine a la provencale |
実はこの料理、かつて小田原のステラマリス時代に、吉野シェフが作られていた魚料理で、その復刻版でもあるのです。今ではもうパリのステラマリスでも作られていない料理でして、吉野シェフの愛弟子である手島料理長が、現代バージョンとして、再び復活させてくださいました。
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取り分けてもらいます。 |
上品かつ繊細、それでいて凝縮した旨味を内包した「おこぜ」の身質と、滑らかに拡がる甘味の旨味エキスを放つオマール海老の饗宴。多層的な味わいに、豊満な旨みと薫りのビスクソースが絡み合い、違和感なく溶け合うのです。
また、これだけ様々な食材を使って複雑に作り込まれた料理でも、「オコゼ」の真味はしっかりと残しつつ、全体のテイストを引き立てあいながら織り成す味になっており、生まれて初めて「これが探し求めていた魚料理の理想形!」と確信できるスペシャリテに巡り会えましたね。
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まさに心に残る一皿 |
次ページでは、成田一世シェフのデセール3皿コース仕立てを御紹介します