漆黒の薔薇
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ここにいると、外の喧噪が嘘のよう。 |
靭(うつぼ)公園の東半分にあたる東園は、緑の少ない大阪市内では貴重なグリーンゾーン。特に、東西に長く延びたケヤキ並木は圧巻で、木陰に並べられたベンチに座り、何もしない贅沢に浸っていると、ここが大阪市内とはとても思えません。
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予約客にはネームプレートが用意されています。 |
その昔、この東園の東の端に接する瀟洒なビルの一階にORPI(オルピ:イタリアプロフェショナル レストラン協会)にも認定されたイタリアンの名店があったのですが、その同じ場所で2007年、「不可能を可能にする」を合言葉に開店されたのが、今回ご紹介するリストランテ「
ローザネーラ(漆黒のバラ)」。
厳密な意味での「漆黒のバラ」はまだこの世には存在しません。そんな「ありえない」「この世のものとは思えない」ミラクル料理を目指す有藤寛海シェフの意気込みが込められた、まっこと頼もしいネーミングですね。
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店の外にはオープンテラス(バール)も設けられています。 |
テラスを左に見ながら入口を入ると、大輪の白百合が目に飛び込んできます。いつも道修町沿いにある専属のフロリストから厳選された花が届けられるそう。
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テーブル席 |
カウンター席 |
店内入った左手に拡がるのが2階まで吹き抜けになったメインダイニング。いかにもイタリアっぽいペールグリーンの壁が目に優しく、大人が落ち着いて食べることができる雰囲気です。
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パンもハイレベル |
手打ちの生パスタ |
フロアのスタッフは皆、若さ一杯で元気よく、各テーブルの食事の進行具合を大きな声で厨房に伝えるので、皿出しのタイミングがピタッと決まります。日本語なら耳障りかもしれませんが、すべてイタリア語で声を掛け合っておられるので、本場のバールのような活気のある雰囲気を醸し出しています。