妊娠9ヶ月までの妊婦は、申請なしで飛行機搭乗が可能
妊娠中、いつまで飛行機に乗れる? 臨月でも大丈夫?
申請しなくていいとは言え、里帰り出産であっても短期の旅行でも、飛行機の利用をするのは心配がありますから、妊婦さんが飛行機に乗ろうと思った時は、かかりつけ医へ事前に相談しておきましょう。
もちろん搭乗の場合には、母子手帳や保険証、診察券を持参し、行き先で何かあった場合に診てもらえる産婦人科などの連絡先や場所なども、確認しておきましょう。
なお、出産予定日の7日前を過ぎた場合は、医師の同伴なしでは搭乗できません。
<目次>
妊婦の飛行機搭乗条件1.全日空(ANA)の規定や必要書類
ここからは、主な航空会社の規定や必要な書類などについて確認しましょう。まずは全日空の場合です。全日空では妊婦さんに、ANAオリジナル「マタニティマークタグ」を配布しています。
・出産予定日の28日前から8日前までに搭乗:診断書の提出が必要
・出産予定日から7日以内に搭乗:診断書の提出と、医師の同伴が必要
※天候その他の理由で目的地に到着できない事態が予想されるような場合、または飛行中、健康に悪影響を与えると考えられることが予測される場合には、搭乗を断られることもあります。
【参考】ANAファミリーらくのりサービス
妊婦の飛行機搭乗条件2.日本航空(JAL)の規定や必要書類
妊婦さんの飛行機搭乗に関して、JALでは、機内での過ごし方やサービス・安全に関することなど、「知って得する情報」を盛り込んだ「ママ&ベビーおでかけサポートガイド」を用意しています(ただし、一部搭載のない機材もあります)。・出産予定日の28日前から8日前までに搭乗:診断書の提出が必要
・出産予定日から7日以内に搭乗:診断書の提出と、医師の同伴が必要
※診断書は搭乗日から7日以内に作成された「航空旅行をするにあたり、健康上支障がない」という旨、医師が明記したものを用意します。
【参考】ママおでかけサポート(JALスマイルサポート)
妊婦の飛行機搭乗条件3.スカイマークの規定や必要書類
・出産予定日の28日前から8日前までに搭乗:診断書(搭乗予定便の出発前7日以内に発行されたもの)が必要。復路がある場合は、復路出発予定日から7日以内に発行されたものを提出します。 診断書に不備があると、当該妊婦の主治医に連絡し、医師より航空機旅行を行っても差しつかえないとの承認を得ることが必要です。
・出産予定日から7日以内に搭乗:
診断書の提出、 医師または助産婦の同行が必要。ただし助産婦単独の場合は、医師の診断書に、当該妊婦の同行者として助産婦でも良い旨の記載があることが必要です。
【参考】お手伝いの必要なお客様>妊娠されているお客様へ
万が一、飛行中に体調が悪くなるなどのケースも考えられます。搭乗前に妊娠中であるということを伝えておきましょう。
妊婦の飛行機搭乗条件4.その他航空会社の規定や必要書類
スターフライヤー、エアドゥでも同様のアナウンスがされており、出産予定日まで28日をきる場合、診断書の提出や医師の同伴が求められます。
スターフライヤー:ご妊娠中の方
エアドゥ:お子様連れ・妊娠中のお客様
PeachやJetstarなどのLCCでも、妊娠中の登場に関して規定を設けています。飛行機の搭乗を検討する際には事前に確認してください。
Peach:妊娠中や小さなお子様連れのお客様
多くの航空会社では優先搭乗やお手伝いの必要なお客様に向けアナウンスがなされます。体に負担をかけずに搭乗、降機できるようなるべく時間や気持ちに余裕をもって利用してくださいね。
もちろん、当日体調が悪い、お腹の痛みを感じるなどの場合には、産婦人科医と相談を。飛行機への搭乗を延期、または中止するなど、妊婦さんとお腹の赤ちゃんのことを第一に考え、判断することが大切です。
妊娠時期で見る搭乗可能目安
妊娠中の体調については、個人差が大きいため必ず事前にかかりつけ医に相談してください。以下が妊娠時期別の大まかな目安です。- 妊娠初期(4~15週、妊娠2~4ヶ月)
流産の危険性があり、つわりもあり、乗り物酔いが増悪しやすいのでなるべく避けたほうがいいでしょう。 - 妊娠中期(16~27週、妊娠5~7ヶ月)
体調が比較的安定しており適しているといえるでしょう
>>妊娠中の旅行・マタ旅のおすすめ時期と注意点 - 妊娠後期(28~39週、妊娠8~10ヶ月)
特におなかの張りやすくなる36週、妊娠9カ月以降はおすすめできません。出産予定日の28日前から搭乗に際し承諾書または医師の同伴が必要になります。