赤ちゃんを安心して産むために、ママ達が望んでいることは? |
出産費用を国が全額負担する「フリーバース(出産無料化)」について厚生労働省に問い合わせてみたところ、「現在そのような方向で具体的な検討に入っているという事実はない」との返事。
かといって、少子化対策についてこれという打開策も見いだせず、手をこまねいている感じに見える。
実際ママ達は、どのように考えているのだろうか?
アンケートは「こそだて」調べ。(コメントは投稿されたものを一部編集して掲載しています。)
出産無料化で、子どもが増えると思わない人、6割以上
出産無料化で、子どもが増えると思わない人、6割以上。クリックすると拡大されます |
コメントを見てみると、「どちらともいえない。出産費用は無料でも、その後かかる養育費やおむつ代や医療費などを考えてしまうと、生むのにただでも、その後のフォローもないと、厳しいと思う。」
「とりあえず産む人は増えるだろうけど、途中でお金のことやしつけのことなどのせいで育児放棄をする人が増えてしまわないか心配。」
「結婚してる夫婦は、それなりに子どもがいると思う。要は、結婚しない、できない人が増えてるのが問題だと思う。それに、今まで産んで、苦しいながらも育ててる人にとっては、これから出産を無料にするなんてひどいです。子ども育ててる人にもっと手を差し伸べてほしい。」という人も。
出産の無料化は、あくまでもたくさんある方策の中の一つ。それが少子化対策への決定打になると思っている人は少ないと言えそうだ。もっと、根本的なところから考えて欲しいというのが、コメントを寄せたママ達の大半の意見であった。
一番望む制度は、児童手当の長期支給
一番望む制度は、児童手当の長期支給。クリックすると拡大されます |
ママ達が一番望む制度を聞いたところ、1位は「児童手当が長期間もらえる」、2位は「保育園料や託児・保育サービスが安くなる」、3位は「子どもの医療費の無料期間が伸びる」であった。
コメントには
「高校まで義務教育化(教育費がかからない)」「児童手当・医療費助成の所得制限撤廃」「子育てしながら働くのに居心地のいい職場を確保するための制度」を望む人や、
「保育料や託児サービスが安くなるのも大事だと思いますが、誰でもいつでも保護者なら立場に関係なく利用できる制度を確立するのが一番いいと思います」という人も。
「少子化社会対策推進会議」では、机上の空論になることなく、子どもを産みたい、育てたいと思えるよう、現状に即した方策を検討していただければと思う。
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