年金/年金にかかわる手続き

年金手帳の見方、使い方(2ページ目)

年金加入者1人1人に発行される「年金手帳」ですが、年金の手続きに必要であるのは勿論のこと、身分証明書ともなりえる大切なものです。1人1冊が原則ですが、複数冊持っている方も少なくありません。複数冊持っている場合は、基礎年金番号に統合されているか確認する必要があります。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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手帳の中身を見てみましょう 

さて、手帳の記載内容を詳しく見ていきましょう。

■年金番号
「ブルー」の年金手帳には「基礎年金番号」のみが、「オレンジ」の年金手帳には「厚生年金保険」「国民年金」「船員保険(厚生年金保険と記載されているものもあり」と、3つの欄があります。「オレンジ」の年金手帳には基礎年金番号制度がスタートする前に発行されているため、基礎年金番号欄はなく、別途送られてきた「通知書」を貼り付けているということなのです。

■氏名
「氏名」「男・女」「生年月日」が書かれています。結婚等で氏名が変わった場合には変更後の氏名欄に変更後の氏名の記載があるはずです。これらについて正しく記載されているか確認しておきましょう。

■住所
■国民年金の記録 
■厚生年金保険・船員保険の記録 
■健忘録

これらについて、過去は社会保険事務所が必要事項を記載していた時期もありましたが、現在は個人のメモ書きとして存在しているだけとなっています。

従って、多くの方はこの部分が空欄となっているかと思います。空欄となっていても特に問題はありませんが、「宙に浮いた年金記録問題」の対応策として、「被保険者となった日」「なくなった日」「事業所名」「所在地」については、その都度記入しておくことをおススメします。

年金手帳のまとめ

最後に年金手帳についてのまとめです。
  • 年金の様々な手続きに必要で、身分証明書にもなるため大切に保管すること。なお、なくした場合は再発行が可能
  • 原則1人1冊で、色は「ブルー」か「オレンジ」。複数冊ある場合は、基礎年金番号に統合されているか確認が必要
  • 記載内容に誤りがあるかどうか確認が必要で、加入記録は自分で記載する必要がある。自分の記録が宙に浮かないためにもその都度記載しておくとよい
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