ジャブを打つ
夜風の気持ちいいタワーの下で |
シャンパンで良い感じのキヨミ。夜風に当たろうってレストランからどこへむかうでもなく歩き出しました。ぼんやり浮かぶ月の光すらアルコールでにじむふたりには、もうなにも遮る物はないはず。自然と手が触れ、手をつないで、ココロを少しだけ通わせていくコトでしょう。(ジャブ1)
やがて、もうちょっと呑もうかって入ったバーのソファー席は、平日の遅い時間のせいか誰もおらず、もはや無法地帯。ナナメに座ったヒロシはなんとなくカノジョの手をもてあそびながら、目と目で笑い合いながらどちらからともなく軽いキス。(ジャブ2)
これで一応ジャブのワンツー入りましたから、有効もしくは審判次第では技ありとなります。さあ、では分析していきましょう。まずジャブ1では、手に触れています。そう、いきなり手をつなぐって言うより手に触れる感じ。ある意味観測気球のこの行為がジャブとなって、先方の具合を推し量っていきます。ま、手ぐらいいっかってなれば、ジャブだって捨てたモンじゃありません。なぜなら手はココロ。手は伝えるで手伝うってなるぐらいですから、気持ちや想いを特殊な電波できっと手は伝えてくれるのです。そして、ジャブ2ではまたそんな手を弄びながら、ほんの軽いキスへと流れました。これは、帰りがけのタクシーでするいわゆる流れチューとはまた違った感じのチョイチュー。ワンランク上のジャブと云えますね。なんのこっちゃ、次行きましょう。